食文化圏 / ラテンアメリカ
カリブ料理の成立史
ラテンアメリカの食文化圏「カリブ」に属する料理 3 品の成立史。 いつ・どこで成立したかを、3ゲート(食材入手/調理技術/場)・確度2軸・検証ログで根拠まで辿れます。
この食文化圏の指紋 DB由来のデータ集計(装飾でなく事実)
律速になりがちな食材成立を決めた律速食材として現れた回数(料理数)。
食材が届いた経路律速食材の到来経路(channel)の傾向。在来=もとから現地にあった食材。
成立年代の分布成立年代の分布(最古 1600 年〜最新 1780 年)。
起源説の確度起源説の固さ(A=構造的必然〜D=要検証)の内訳。C/D は諸説・反証ありの料理。
所属する料理 3
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ロパ・ビエハ
キューバ 1600–1900
時B説C
『古着を裂いて煮たら肉になった』——スペイン語で『古い服』を意味するロパ・ビエハには可憐な民話がつきまとうが、それは料理の起源ではなく名の由来を説く作り話である。実像は、海を越えてきた煮込みの系譜にある。
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ジャークチキン
ジャマイカ 1700–1850
時C説C
ジャークチキンの燻し焼きは、逃亡奴隷マルーンがアフリカから持ち込んだ独自の発明として語られがちだ。だが技法の源流は、それ以前から島にいた先住民タイノの燻し肉にあり、マルーンはそれを継承して発展させた——というのが学術的に裏づけられた像である。
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アキー&ソルトフィッシュ
ジャマイカ 1780–1900
時B説C
ジャマイカの国民食。「植民地の貧しい人々が食べた代用食」という出自は本当だが、それが「国民食」と呼ばれるようになったのは、料理が生まれてから一世紀以上あとのことである。成立と国民食化のあいだには時間の層のずれがある。