食文化圏 / 西欧
南イタリア料理の成立史
西欧の食文化圏「南イタリア」に属する料理 5 品の成立史。 いつ・どこで成立したかを、3ゲート(食材入手/調理技術/場)・確度2軸・検証ログで根拠まで辿れます。
この食文化圏の指紋 DB由来のデータ集計(装飾でなく事実)
律速になりがちな食材成立を決めた律速食材として現れた回数(料理数)。
食材が届いた経路律速食材の到来経路(channel)の傾向。在来=もとから現地にあった食材。
成立年代の分布成立年代の分布(最古 1790 年〜最新 1944 年)。
起源説の確度起源説の固さ(A=構造的必然〜D=要検証)の内訳。C/D は諸説・反証ありの料理。
所属する料理 5
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定番 トマトパスタ(ポモドーロ)
南イタリア 1790–1850
時A説B
トマトのパスタは、いかにもイタリアの古くからの味に思える。ところがトマトは新大陸からの渡来作物で、それがイタリアの食卓にのぼるのは18世紀のこと。トマトパスタは、見た目よりずっと新しい料理である。
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定番 ピッツァ・マルゲリータ
ナポリ 1860–1900
時B説D
ナポリの定番ピッツァ。「1889年、王妃マルゲリータのために考案され、その名を冠した」という有名な物語は、史料の裏付けを欠く後世の作り話であることが学術的に明らかにされている。
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定番 エスプレッソ/カプチーノ
イタリア 1901–1948
時B説B
表面に細かな泡の層クレマをまとう、いまのエスプレッソ。その姿を決めたのは、コーヒー豆そのものではなく、高い圧力で湯を押し通す機械だった。クレマを生むこの様式が現れるのは、ガジアがレバー式の機械を量産した1948年のことである。
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定番 カプレーゼ
イタリア・カプリ島 1920–1950
時B説C
トマトの赤、モッツァレラの白、バジルの緑を並べたカプレーゼ。イタリア国旗を映した愛国の一皿という語り口は後付けで、ローマ皇帝に遡るという伝説に至っては成り立つ余地がない。
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定番 カルボナーラ
ローマ(伊) 1944–1955
時B説B
卵とグアンチャーレを絡めたローマのパスタ。炭焼き職人の料理だったとも、米兵のベーコンエッグから生まれたとも語られるが、はっきりした記録がたどれるのは第二次大戦後のローマからで、案外に新しい料理である。