食文化圏 / 西欧
スペイン料理の成立史
西欧の食文化圏「スペイン」に属する料理 4 品の成立史。 いつ・どこで成立したかを、3ゲート(食材入手/調理技術/場)・確度2軸・検証ログで根拠まで辿れます。
この食文化圏の指紋 DB由来のデータ集計(装飾でなく事実)
律速になりがちな食材成立を決めた律速食材として現れた回数(料理数)。
食材が届いた経路律速食材の到来経路(channel)の傾向。在来=もとから現地にあった食材。
成立年代の分布成立年代の分布(最古 1400 年〜最新 1850 年)。
起源説の確度起源説の固さ(A=構造的必然〜D=要検証)の内訳。C/D は諸説・反証ありの料理。
所属する料理 4
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定番 パエリア
スペイン・バレンシア 1750–1900
時B説C
パエリアの名を「para ella(彼女のために)」の言い換えだとする恋物語は、言葉のうえでは成り立たない作り話だ。実際のパエリアは、バレンシアのアルブフェラ湖畔の田んぼで働く農夫が19世紀半ばに野外で炊いた昼食であり、その名はただ「平鍋」を意味するラテン語に由来する。
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定番 アヒージョ
スペイン 1850–1950
時C説C
アヒージョは料理名というより調理法の名である。ニンニクをオリーブオイルで煮るこの一皿が、いまのバルの定番になったのは比較的新しい。
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ロパ・ビエハ(イベリア祖型)
スペイン・カナリア諸島 1400–1800
時B説C
スペイン本土からカナリア諸島にかけて受け継がれてきた、牛肉をほぐして煮込む家庭料理。「古着」を意味するその名の由来も、どの土地で生まれたのかも、一つに定まってはいない。
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ガスパチョ
スペイン・アンダルシア 1750–1850
時B説C
アンダルシアの冷たいスープ、ガスパチョ。その鮮やかな赤さは古代から続くものではない。トマトは新大陸生まれの作物で、スペインの食卓に根づいたのは18世紀半ば、赤いガスパチョが現れたのは19世紀のことだ。それ以前のガスパチョは、トマトを持たない白っぽい冷製のパン粥だった。