食文化圏 / ラテンアメリカ

南米南部料理の成立史

ラテンアメリカの食文化圏「南米南部」に属する料理 4 品の成立史。 いつ・どこで成立したかを、3ゲート(食材入手/調理技術/場)・確度2軸・検証ログで根拠まで辿れます。

この食文化圏の指紋 DB由来のデータ集計(装飾でなく事実)

律速になりがちな食材成立を決めた律速食材として現れた回数(料理数)。

  • 小麦粉1
  • 牛乳1
  • 牛挽き肉1
  • 牛肉1

食材が届いた経路律速食材の到来経路(channel)の傾向。在来=もとから現地にあった食材。

  • 植民地交易2

成立年代の分布成立年代の分布(最古 1540 年〜最新 1800 年)。

  • 近世2
  • 近代2

起源説の確度起源説の固さ(A=構造的必然〜D=要検証)の内訳。C/D は諸説・反証ありの料理。

  • C C=諸説・通説4

所属する料理 4

  • パステル・デ・チョクロ チリ 1540–1900 時B説C

    チリを代表する、甘いトウモロコシ生地の蓋で覆ったオーブン料理。トウモロコシ生地そのものは先住民マプチェの古い食べ物だが、中に牛肉の具を抱いた今日の姿は、入植者の台所で先住民の手と出会って生まれた融合の料理である。

  • エンパナーダ アルゼンチン(ラプラタ地域) 1550–1800 時B説C

    アルゼンチンのエンパナーダは「ガリシア由来」と語られるが、包み生地で焼くという形そのものはガリシアより古い中東・ムーア料理の系譜に連なる。小麦も牛肉も新大陸には無く、この料理は植民地交易が旧大陸の食材と技術をラプラタへ運んで初めて成立した。

  • アサード ラプラタ地域(アルゼンチン/ウルグアイ) 1800–1900 時B説C

    南米パンパの牛肉炭火焼きアサードは、土地に古くからあった伝統ではない。スペイン人が持ち込んだ牛が野に放たれて野生化し、その牛を追う牧畜民ガウチョが塩と直火だけで焼いた——そこから生まれた料理である。ただし「アルゼンチンとウルグアイ、どちらが先か」は今も決着していない。

  • ドゥルセ・デ・レチェ アルゼンチン(ラプラタ地域) 1800–1870 時C説C

    1829年の和平会談で女中が偶然作ったという甘い伝承を持つドゥルセ・デ・レチェは、実際にはスペイン植民地期にラテンアメリカ全域へ伝わり各地で育った乳菓で、ただ一つの発祥地は定まらない。

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