食文化圏 / ラテンアメリカ
メキシコ中央料理の成立史
ラテンアメリカの食文化圏「メキシコ中央」に属する料理 5 品の成立史。 いつ・どこで成立したかを、3ゲート(食材入手/調理技術/場)・確度2軸・検証ログで根拠まで辿れます。
この食文化圏の指紋 DB由来のデータ集計(装飾でなく事実)
律速になりがちな食材成立を決めた律速食材として現れた回数(料理数)。
食材が届いた経路律速食材の到来経路(channel)の傾向。在来=もとから現地にあった食材。
成立年代の分布成立年代の分布(最古 前1000 年〜最新 1940 年)。
起源説の確度起源説の固さ(A=構造的必然〜D=要検証)の内訳。C/D は諸説・反証ありの料理。
所属する料理 5
-
タマレ
メキシコ -1000–1521
時B説C
メソアメリカの蒸し料理タマレが、ヨーロッパ人の到来よりはるか前から先住民の手にあったことは疑いようがない。けれども、どの民がいつ最初に作ったのかは、いまも誰にも言い切れない。
-
チチャロン(メキシコ)
メキシコ 1521–1700
時C説B
メキシコの街角やタコス屋でおなじみの揚げ豚。スペインから渡ってきた豚と揚げ技法が、植民地時代のメキシコで皮主体のパリパリした一品へと根づいた。
-
ポソレ
メキシコ 1521–1800
時B説C
石灰で処理したトウモロコシをじっくり煮込む、メキシコの祝祭の汁物。その煮込みの骨格はスペイン到来よりはるか前のアステカの祭祀にまで遡るが、いま誰もが思い浮かべる豚肉のポソレは、征服のあとに生まれた別の章である。
-
モレ・ポブラーノ
メキシコ・プエブラ 1600–1800
時B説C
「修道女が大司教の来訪に急場で即興した」という美しい誕生譚——だがこの修道院起源譚には文献的裏付けがなく、後世に整えられた“創られた伝統”である。
-
タコス・アル・パストール
メキシコ 1940–1966
時B説B
メキシコを代表するタコス・アル・パストールは、レバノン移民が持ち込んだシャワルマの回転焼き技法が、メキシコの豚肉とトウモロコシのトルティーヤに出会って生まれた移民料理である。