食文化圏 / 北米

米国南部・南東料理の成立史

北米の食文化圏「米国南部・南東」に属する料理 7 品の成立史。 いつ・どこで成立したかを、3ゲート(食材入手/調理技術/場)・確度2軸・検証ログで根拠まで辿れます。

この食文化圏の指紋 DB由来のデータ集計(装飾でなく事実)

律速になりがちな食材成立を決めた律速食材として現れた回数(料理数)。

  • トウモロコシ2
  • トウモロコシ(メイズ)1
  • ポーボーイ用フランスパン(NO式)1
  • 1
  • 豚あばら肉1

食材が届いた経路律速食材の到来経路(channel)の傾向。在来=もとから現地にあった食材。

  • 在来2
  • 技術発明1
  • 植民地交易1

成立年代の分布成立年代の分布(最古 800 年〜最新 1929 年)。

  • 中世1
  • 近世3
  • 近代2
  • 現代1

起源説の確度起源説の固さ(A=構造的必然〜D=要検証)の内訳。C/D は諸説・反証ありの料理。

  • C C=諸説・通説5
  • B B=学術定説2

所属する料理 7

  • BBQリブ(バーベキュー・リブ) 米国南部 1540–1900 時B説C

    アメリカ南部のバーベキュー・リブは、誰か一人が、どこか一か所で生み出した料理ではない。煙で長時間いぶす技と「バーベキュー」という名はカリブの先住民から、焼く豚はヨーロッパの入植者から、そして料理として南部に根づかせた腕は奴隷とされた黒人のピット職人から——三つの流れが合わさって生まれた。

  • コーンブレッド 米国南部 1600–1800 時B説C

    コーンブレッドの起源を一点に決めようとすると行き詰まる。素朴な無発酵のポーンは北米先住民のトウモロコシ粉食を入植者が継いだ古層に属し、今日の「ふくらむ」型は19世紀の化学膨張剤が普及してからのものだ。ジャンルの古さと現行形の成立は、別々の段階にある。

  • ジャンバラヤ 米国ルイジアナ(ニューオーリンズ) 1718–1878 時B説C

    ルイジアナの米料理「ジャンバラヤ」は、スペインのパエリアの代用品として生まれたと語られることが多い。だが起源も語源も決着しておらず、西アフリカのジョロフライスに連なるという説も有力に並ぶ。確かなのは、ルイジアナで複数の文化が交わった鍋ひとつの米料理だという点だけだ。

  • ガンボ 米国ルイジアナ(ニューオーリンズ) 1800–1880 時B説C

    ガンボは「フランス料理のルーから生まれた」と語られることがあるが、その語源はアフリカのオクラを指し、古いクレオール版はルーを使わずオクラとトマトを主体としていた。仏・西アフリカ・先住民が交わったルイジアナの混交料理である。

  • ブランズウィックシチュー 米国南部 1828–1900 時B説C

    米国南部の共同体料理ブランズウィックシチュー。ヴァージニアとジョージアが「うちが発祥」と争うが、どちらの伝承も一次史料を欠き、誰がいつこの名を冠したかは決着していない。

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