食文化圏 / 東南アジア

タイ料理の成立史

東南アジアの食文化圏「タイ」に属する料理 5 品の成立史。 いつ・どこで成立したかを、3ゲート(食材入手/調理技術/場)・確度2軸・検証ログで根拠まで辿れます。

この食文化圏の指紋 DB由来のデータ集計(装飾でなく事実)

律速になりがちな食材成立を決めた律速食材として現れた回数(料理数)。

  • 唐辛子(新大陸)1
  • 青パパイヤ1

食材が届いた経路律速食材の到来経路(channel)の傾向。在来=もとから現地にあった食材。

  • 新大陸交換1

成立年代の分布成立年代の分布(最古 1550 年〜最新 1938 年)。

  • 近世2
  • 近代1
  • 現代2

起源説の確度起源説の固さ(A=構造的必然〜D=要検証)の内訳。C/D は諸説・反証ありの料理。

  • C C=諸説・通説3
  • B B=学術定説2

所属する料理 5

  • 定番 トムヤムクン タイ 1550–1900 時B説C

    タイ料理を世界に印象づけるトムヤムクンの、あの鋭い辛さ。じつはタイに昔からあったものではない。辛味を担う唐辛子は、十六世紀にポルトガル人が新大陸から運んできた新参の食材で、いまの辛いトムヤムクンはその到来より前にはありえなかった。

  • 定番 ソムタム タイ 1700–1900 時B説C

    唐辛子の効いた青パパイヤのサラダ、ソムタム。いまやタイを代表するこの一皿は、新大陸からはるばる旅してきた果実と、ラオの臼の文化が出会って生まれた。

  • 定番 カオマンガイ タイ 1920–1950 時C説B

    つやのある鶏肉に、鶏の脂で炊いた香り高い飯――タイの定番カオマンガイ。実はこの飯、タイ生まれの技ではなく、中国・海南島から渡ってきた移民が持ち込んだ調理法に根を持つ。

  • カオソーイ(タイ・チェンマイ) 1850–1950 時B説B

    北タイ・チェンマイの、卵麺をカレーとココナッツミルクで仕立て揚げ麺をのせる一皿。雲南からビルマを越えて運ばれてきたカレー麺の文化が、19世紀の北タイで根づいたものである。同じ名で呼ばれるラオスの米麺料理(トマトと豚挽肉)とは、別系統の料理だ。

  • パッタイ タイ 1938–1962 時C説C

    パッタイは1942年にピブーン政権が国民料理として広めた、とよく語られる。だが現行のレシピがいつ固まったかは1942年か1960年代かで学術的に割れており、十年代の幅で開いている。

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