食材から辿る / その他・調査中

生姜 素材 時期 C検証済

成立年代 前500〜

生姜が、いつ・どこで食べ物として成立し、各地へどう伝わったかをまとめています。 原産地での成立を3ゲート(食材入手・調理技術・場)で示し、その後の各地への到来を記録でたどります。

3ゲート

食材入手ゲート
栽培化(真正栽培品種・野生に存在しない・島嶼部東南アジア原産)
調理技術ゲート
生/乾燥/加熱で利用=食材入手と同年
場ゲート
食用成立=食材入手と同年

生姜はどこから広がったか

生姜(Zingiber officinale)には、野生の姿がない。山を探しても、この植物が自生する群落は見つからない。近縁の野生種はあるが、いま食べられている生姜そのものは人の手のなかだけで殖えてきた作物で、根茎を切り分けて植えることによって代を重ねてきた。

故郷は島嶼部東南アジアだと考えられている。ただし、いつ栽培が始まったのかは分かっていない。栽培化そのものが先史のできごとで、年代を示す手がかりは得られていない。分かっているのは、記録に現れたときにはすでに使われていた、ということである。中国では紀元前5世紀に、生姜を用いたことが書き残されている。

生でも、乾かしても

生のまま、乾かして、あるいは火を通して——生姜の使い方はそのどれでもよい。掘り上げた根茎はそのまま食材になり、下ごしらえのための工程を挟まない。

原産地に近い島々で

フィリピンの島々では、1000年ごろに生姜が在来の作物として使われている。原産地とされる島嶼部東南アジアの内側にあたるこの一帯で、生姜は外から来た香辛料ではなく、もとからそこにある根だった。

野生に存在しないまま人の手だけで殖え続けたこの根は、いつどこで始まったのかを告げないまま、台所に居場所を得ている。

各地への伝来 1

各地で食べ物として定着した時期の記録です。地域によっては、それに先立つ物理的な到来(観賞用など、食用より前の前史)が含まれることがあります。

  • 1000頃 フィリピン 在来在地栽培

生姜を使う料理 17

成立年不明 3

成立の下限(いつ以降か)が史料から決まらない料理。年代順には置けないのでここへ分けた ── いちばん古いという意味ではない。 「遅くとも◯年までに」はその年までに存在したことが押さえられているという意味で、その年に成立したという意味ではない。

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