食文化圏 / 北米

米国中西部料理の成立史

北米の食文化圏「米国中西部」に属する料理 18 品の成立史。 いつ・どこで成立したかを、3ゲート(食材入手/調理技術/場)・確度2軸・検証ログで根拠まで辿れます。

この食文化圏の指紋 DB由来のデータ集計(装飾でなく事実)

成立年代の分布成立年代の分布(最古 1853 年〜最新 1956 年)。

  • 近代 4
  • 現代 13

食材は在来か外来か律速食材が在来(もとから現地にあった)か、外来(交易・開国・植民地交易などで届いた)かの比率。

在来 0 外来 4

所属する料理 18

  • 定番 ブラウニー 米国・シカゴ 1899–1910 時B説D

    濃密でしっとりしたチョコレート菓子ブラウニー。シカゴのパーマーハウス・ホテルが1893年の万博向けに考案したという有名な話には、当時の裏付けが一つも見つからない。

  • ランザ 米国中西部 1900–1950 時B説B

    ネブラスカの州公認サンドイッチ「ランザ」は、ヴォルガ・ドイツ人移民が伝えたパン料理が新大陸で商標を得て生まれた——料理としての成立史ははっきりしているのに、その名前だけがどこから来たのかわかっていない。

  • シンシナティチリ 米国オハイオ(シンシナティ) 1922–1922 時B説B

    スパゲッティにスパイスの効いた挽肉ソースをかけ、細切りチェダーを山盛りにするシンシナティチリは、その名から想像されるテキサス風のチリとは似て非なる一皿だ。シナモンやクローブが香るこのソースは、1920年代にオハイオへ渡ったマケドニア系移民が、故郷の煮込みをイタリア麺に載せて生み出したものである。

  • スリーウェイ・チリ 米国オハイオ(シンシナティ) 1922–1935 時B説B

    茹でたスパゲッティに香辛料の効いた肉ソースを掛け、細く削ったチェダーを雪のように山盛りにする——シンシナティの「スリーウェイ」は、テキサスやメキシコのチリを思わせる名を持ちながら、実際にはギリシャ/マケドニア系移民がシナモンや地中海の香りで仕立てた別系統の一皿である。

  • ホットディッシュ 米国中西部 1930–1960 時B説C

    挽肉と缶詰スープを一皿で焼くアメリカ中西部の家庭料理。誰か一人が発明したのではなく、ミネソタの教会の地下室で持ち寄られるうちに名前と形を得た一品である。

  • ジューシールーシー 米国・ミネアポリス(ミネソタ州) 1950–1960 時B説C

    溶けたチーズを肉で包んで焼くミネアポリスの名物バーガー「ジューシールーシー」。発祥を主張する二軒のバーが半世紀以上も譲らないが、真の発案者は一次史料では決められない。

  • バーベキュー・ミートボール 米国中西部 1950–1967 時B説C

    バーベキューソースで煮込んだミートボールは、アメリカのパーティやポットラック(持ち寄り)に欠かせない定番だが、誰がいつ最初に作ったのかは一人にも一つの町にも絞れない。

  • バーントエンド 米国(ミズーリ州) 1950–? 時B説B

    バーントエンドは、丸ごと燻したブリスケットの焦げた端を切り分けたバーベキュー。カンザスシティのBBQ店で行列客にただで配られていた副産物が、一本の雑誌記事をきっかけに全国区の名物へと変わった。

  • テイタートット・ホットディッシュ 米国・ミネアポリス(ミネソタ州) 1956–1965 時B説B

    テイタートット・ホットディッシュは大恐慌期から続くミネソタの古典料理——そう語られることが多い。だが主役の冷凍テイタートットが世に出るのは1953年で、この一皿が形になったのは早くても1950年代の末である。

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