食材から辿る / 旧大陸
もち米 素材 時期 C検証済
もち米が、いつ・どこで食べ物として成立し、各地へどう伝わったかをまとめています。 原産地での成立を3ゲート(食材入手・調理技術・場)で示し、その後の各地への到来を記録でたどります。
もち性(低アミロース)を生むアジアイネ Waxy(Wx)遺伝子intron1スプライス変異の単一起源変異が大陸部東南アジア(山地)で発生し在地住民が選抜(Olsen 2006ほか分子系統)。考古植物学ではもち米型炭化米が前1千年紀までに東南アジア大陸部に出現。原産地での栽培・選抜=食用が自明で同時成立。下限は考古植物学的出現=前1000年ごろ(選抜自体はこれより早い可能性・年代に幅)
3ゲート
- 食材入手ゲート
- 栽培化・選抜(アジアイネ Oryza sativa の Waxy(Wx) 遺伝子変異による低アミロース=もち性の単一起源変異を大陸部東南アジアで選抜)=考古植物学的にもち米型炭化米が前1千年紀までに出現。原産地では栽培・選抜が食材入手で食用自明
- 調理技術ゲート
- 蒸し調理を主とする加熱(もち米は浸漬後に蒸す)。在来知
- 場ゲート
- 栽培地(大陸部東南アジア)での主食化。食材入手(選抜)と同年
各地への伝来 2
各地で食べ物として定着した時期の記録です。地域によっては、それに先立つ物理的な到来(観賞用など、食用より前の前史)が含まれることがあります。
- 前1000頃 東南アジア 在来在地栽培
- 時期不明 タイ 在来在地栽培
もち米を使う料理 17
- カオニャオ(もち米) ラオス前1000年ごろ
- 雑穀餅 徳島400年ごろ
- ナムカオ ラオス1511年ごろ
- ルンペル インドネシア1600年ごろ
- おはぎ 日本1700年ごろ
- ずんだ餅 日本・仙台1750年ごろ
- 最中 日本1750年ごろ
- 大福 日本1770年ごろ
- スンデ 韓国1809年ごろ
- 参鶏湯 韓国1917年ごろ
成立年不明 7
成立の下限(いつ以降か)が史料から決まらない料理。年代順には置けないのでここへ分けた ── いちばん古いという意味ではない。 「遅くとも◯年までに」はその年までに存在したことが押さえられているという意味で、その年に成立したという意味ではない。