食材から辿る / 在来
パーム油 素材 時期 C検証済
パーム油が、いつ・どこで食べ物として成立し、各地へどう伝わったかをまとめています。 原産地での成立を3ゲート(食材入手・調理技術・場)で示し、その後の各地への到来を記録でたどります。
前3000年頃(5000 BP)までに西・中央アフリカで成立。アブラヤシ果実の利用自体は前6400年頃(8410±40 BP・ボスンプラ洞窟)まで遡り、キンタンポ期(3600–3200 BP・ガーナ)にはアブラヤシ中心の生業が確認される
3ゲート
- 食材入手ゲート
- アブラヤシ(Elaeis guineensis)が西アフリカ〜中央アフリカの熱帯林・林縁に在来。果実の利用はガーナ・ボスンプラ洞窟で果核の直接年代 8410±40 BP(Oas ほか2015)、前3000年頃(5000 BP)以降は西・中央アフリカ広域で果核出土が急増(Sowunmi 1999)=在来・外来ゲートなし
- 調理技術ゲート
- 果肉を煮て搗き、浮いた油を掬う赤パーム油の搾油加工(果核の割砕によるパーム核油は別工程)。搾油自体は残渣による直接証拠を欠き、果核の集積・集約利用から推定される
- 場ゲート
- 西・中央アフリカの日常食(調理油・灯火油)。加工の成立と同年で、階層・接面の制約は確認されない
各地への伝来 4
各地で食べ物として定着した時期の記録です。地域によっては、それに先立つ物理的な到来(観賞用など、食用より前の前史)が含まれることがあります。
- 前1600頃 ガーナ 在来
- 1600〜1699頃 ブラジル 植民地交易
- 時期不明 中央アフリカ 在来
- 時期不明 西アフリカ 在来
パーム油の到来が成立を縛った料理 6
パーム油が届く前には成り立たなかった料理です。到来年が、その料理の物理的な下限になります。