食文化圏 / 北米

米国西部・カリフォルニア料理の成立史

北米の食文化圏「米国西部・カリフォルニア」に属する料理 13 品の成立史。 いつ・どこで成立したかを、3ゲート(食材入手/調理技術/場)・確度2軸・検証ログで根拠まで辿れます。

この食文化圏の指紋 DB由来のデータ集計(装飾でなく事実)

成立年代の分布成立年代の分布(最古 1850 年〜最新 1980 年)。

  • 近代 2
  • 現代 10

食材は在来か外来か律速食材が在来(もとから現地にあった)か、外来(交易・開国・植民地交易などで届いた)かの比率。

在来 0 外来 3

所属する料理 13

  • 定番 フォーチュンクッキー 米国カリフォルニア 1900–1920 時B説C

    おみくじ入りのフォーチュンクッキー。中華料理の締めくくりに添えられるあの菓子は、じつは中国に伝統を持たない。たどり着くのは京都の辻占煎餅と、20世紀初頭サンフランシスコの日系移民である。

  • 定番 クラブ・ラングーン 米国・サンフランシスコ(カリフォルニア州) 1950–1960 時B説B

    アメリカの中華料理店でおなじみの揚げワンタン、クラブ・ラングーン。名は「ラングーン(ヤンゴン)」を名乗り中国の伝統料理と思われがちだが、その正体はアメリカ生まれの一皿である。

  • 定番 カリフォルニアロール 米国・ロサンゼルス(カリフォルニア州) 1963–1975 時B説C

    アボカドとカニかまを米と海苔で裏巻きにした、米国生まれの寿司。「誰が最初に作ったか」をめぐって複数の人物が名乗りを上げてきたが、いま最も証言と史料の支えが厚いのは、ロサンゼルスの寿司店で1960年代に生まれたという見方である。

  • スモークサーモンチャウダー 米国(ワシントン州) 1890–? 時C説B

    「貝を使わないクラムチャウダー」——太平洋岸北西部では、ハマグリの代わりに川と海に群れるサケをスープの主役に据える。その始まりは特定の考案者ではなく、サケを缶詰と燻製で蓄えるようになった保存産業の隆盛にあった。

  • フレンチディップ・サンドイッチ 米国・ロサンゼルス(カリフォルニア州) 1908–1920 時B説C

    肉汁に浸したローストビーフのサンドイッチ、フレンチディップ。ロサンゼルスの二つの老舗が「我こそが元祖」と1世紀にわたって譲らない、決着のつかない発祥争いがある。

  • コブサラダ 米国(ロサンゼルス) 1920–1940 時A説C

    ハリウッド黄金期のロサンゼルスで生まれた、色とりどりの具を細かく刻んで列に並べる豪華なサラダ。だが「誰が、いつ最初に作ったか」については、店のオーナーが深夜にこしらえたという話と料理長が考案したという話が食い違い、いまも決着していない。

  • Marionberry pie 米国(オレゴン州) 1956–? 時B説B

    木苺を敷き詰めた素朴なパイは、いかにも古くからの田舎料理に見える。だがマリオンベリーという実は自然界にはもともと存在せず、1956年にオレゴンの育種計画から世に出た品種で、このパイは戦後に生まれた新しい郷土菓子である。

  • ミッションブリトー 米国・サンフランシスコ(カリフォルニア州) 1960–1975 時B説C

    大判のトルティーヤに米や豆、肉をたっぷり詰めてアルミ箔で巻く、ずしりと重い特大ブリトー。サンフランシスコのミッション地区で生まれたこの形が、いまや全米のブリトー像の原型になった。だが「誰が最初に作ったか」は二つの店が譲らず、そもそも「ミッション様式」という呼び名自体が後付けの売り文句だったという疑いも残る。

  • カリフォルニアブリトー 米国カリフォルニア 1970–1990 時B説C

    牛肉ブリトーにフライドポテトを封じ込めた一皿。「うちが最初に作った」と名乗る店はいくつもあるが、どこが本当の元祖かは食物史家すら決着をつけられずにいる。

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