食材から辿る / 在来
イカ 素材 時期 B検証済
イカが、いつ・どこで食べ物として成立し、各地へどう伝わったかをまとめています。 原産地での成立を3つの成立条件(食材・調理技術・場)で示し、その後の各地への到来を記録でたどります。
野生の海棲頭足類(イカ/Teuthida)は世界の沿岸に広く分布する在来食材で、家畜化されず沿岸漁で捕獲。頭足類は硬組織を残さず考古残渣は乏しいが、地中海では少なくとも約4000年前から頭足類が捕獲・食用され、ギリシャ・ローマ期には普通に消費された(Aristotleが前4世紀にteuthis=イカを記載)。食用は入手(沿岸漁での捕獲)と同時。代表下限は地中海の物証系(約前2000年)に置くが、実際の食用開始は各地の沿岸採集とともに先史に遡る
3つの成立条件
- 食材の条件
- 在来の野生頭足類。家畜化なし=沿岸漁で捕獲できれば入手成立。地中海で約前2000年(約4000年前)に頭足類漁・食用が確認。世界の沿岸で在来
- 調理技術の条件
- 加熱調理(焼く・煮る・干す)または生食。漁労・海産物調理段階から自明で退化
- 場の条件
- 食材入手(捕獲)と同年。食用は入手と同時に成立し場ゲートは退化
各地への伝来 5
各地で食べ物として定着した時期の記録です。地域によっては、それに先立つ物理的な到来(観賞用など、食用より前の前史)が含まれることがあります。
- 前2000頃 地中海 在来
- 前300頃 スペイン 在来
- 時期不明 クロアチア 在来
- 時期不明 ペルー太平洋岸 在来
- 時期不明 ヴェネト 在来
イカの到来が成立を縛った料理 1
イカが届く前には成り立たなかった料理です。到来年が、その料理の成り立ちうる最も早い年になります。
- 函館名物烏賊の粕漬 日本1580年ごろ
イカを使う料理 12
- アロス・ネグロ スペイン・バレンシア711年ごろ
- 黒いリゾット クロアチア1417年ごろ
- フリット・ミスト イタリア1500年ごろ
- セビーチェ・ミクスト ペルー1535年ごろ
- パイラ・マリーナ チリ1541年ごろ
- イカのフライ スペイン1800年ごろ
- リングイネ・アッロ・スコーリオ イタリア1847年ごろ
- ホッケンミー マレーシア・シンガポール1900年ごろ
- 海鮮チヂミ 韓国1900年ごろ
- 海鮮丼 日本1956年ごろ