刻んだ冷たいローストマトンにトマトと松の実を合わせてオリーブ油でまとめ、温かいビスケットに挟むサンドイッチが、遅くとも1912年には「Turkish Sandwiches(ターキッシュ・サンドイッチ)」の名で、午後のお茶か夕食に出す品として米国の料理書に載っていた。なぜトルコの名で呼ぶのかは書かれていない。
3ゲート
- 食材入手ゲート
- 冷たいローストマトン、トマト(缶詰か生)、松の実、オリーブ油、牛乳入りのビスケットかビートン・ビスケット(1912年 ローラー『Sandwiches』頁45〜46)
- 調理技術ゲート
- 刻んだローストマトンにトマトの果肉と松の実を合わせてオリーブ油でまとめ、温かいビスケットに挟む
- 場ゲート
- サンドイッチを扱う米国の料理書に載る。この条は午後のお茶か夕食に出すものとする
成立年代と食材入手ゲート
食材入手(1750年・在地/到来)が最後に揃った条件で、成り立ちうる最も早い年はその条件が揃った年になる。成立年代の帯は、その年以降にある。場ゲート(料理が成立し広まった場)は年で表せないので、図には出さない。
- 食材入手(流通/在地/加工の経路を内包)
- 太線=最後に揃った条件(最も遅い=成立を縛る)
- 細線=既に充足
- 場ゲート(年で表せないので図には出さない)
検証メモ: 刻んだ冷たいローストマトンに、皮をむき種を除いて刻んだトマト(缶詰でも生でもよい)と松の実を加えてオリーブ油でまとめ、温かい牛乳入りのビスケットかビートン・ビスケットに挟むサンドイッチ。1912年にフィラデルフィアで出た S. T. ローラー『Sandwiches』の改訂増補版が『Turkish Sandwiches』の名で載せ、午後のお茶か夕食に出すものとする。呼び名のトルコが何を指すのか、誰がいつ作り始めたかは書かれていない。この本の初版は1894年だが、初版にこの条があったかは確かめられていない。
起源説
未確定
★主 遅くとも1912年の米国の料理書、S. T. ローラー『Sandwiches』に『Turkish Sandwiches』の名で載っていた(始まりは未特定) B
フィラデルフィアで出た S. T. ローラー(Sarah Tyson Rorer)『Sandwiches』の改訂増補版(1912年)は、頁45〜46に『Turkish Sandwiches』の見出しで、冷たいローストマトンを刻み、缶詰か生のトマト(皮をむき種を絞り出して細かく刻んだもの)と松の実を加え、オリーブ油でまとめて、温かい牛乳入りのビスケットかビートン・ビスケットに挟む作り方を載せ、午後のお茶か夕食に出すと書く。呼び名のトルコが何を指すのか、誰がいつ作り始めたかは書かれていない。この本の初版は1894年だが、初版にこの条があったかは確かめられていない。
解説
刻んだマトンにトマトと松の実
1912年にフィラデルフィアの出版社 Arnold and Company から出た S. T. ローラー(Sarah Tyson Rorer)の『Sandwiches』の改訂増補版は、頁45から46にかけて「Turkish Sandwiches」の見出しでこの品を載せている。冷たいローストマトン(焼いた羊肉)を1パイント(カップ2杯ほど)になるだけ刻む。そこへ、缶詰のトマトなら形のしっかりした実を2個、生なら2個を使い、皮をむいて種を絞り出し、果肉を細かく刻んで加える。さらに松の実をカップ半分入れ、全体がまとまるだけのオリーブ油を加える。
温かいビスケットに挟む
できた具は、薄くて温かい牛乳入りのビスケットか、ビートン・ビスケット(生地を叩いてから焼くビスケット)の間に広げて挟む。ローラーはこの品を、午後のお茶か夕食に出すものとしている。
検証ストーリー
ローラーの『Sandwiches』は1894年に初版が出た本で、1912年の改訂増補版には1894年と1912年の二つの著作権の年が刷られている。ターキッシュの条が初版からあったのか、1912年の改訂のときに加わったのかは分からない。この作り方で、記録としてさかのぼれるのは1912年の版の一条である。
同じころにサンドイッチだけを集めた米国の本のうち、著作権の年が1901年と刷られたメイ・E・サウスワース(May E. Southworth)編の『One Hundred and One Sandwiches』にも、1909年にシカゴで出たエヴァ・グリーン・フラー(Eva Greene Fuller)の『The Up-to-Date Sandwich Book』にも、トルコの名を冠したサンドイッチは無い。1886年の『Philadelphia Cook Book』や1902年の『New Cook Book』など、ローラーが1912年より前に出したほかの料理書にも、このサンドイッチは見えない。
ローラーの条には、トルコの名が何にちなむのかは書かれていない。冷たいマトンをトマトと松の実とオリーブ油でまとめてビスケットに挟む取り合わせを、誰がいつ始めたのかも分かっていない。確かなのは、遅くとも1912年には、この品がローラーの本に午後のお茶か夕食の品として載っていたことまでである。
検証ログ 追記専用の監査証跡
| 日付 | 結果 | 確度 | 主張 / 出典 | 更新者 |
|---|---|---|---|---|
| 2026-11-01 | 支持 | C→B |
1912年にフィラデルフィアで出たローラーのサンドイッチの本(改訂増補版)が、見出し『Turkish Sandwiches』として、刻んだ冷たいローストマトンに缶詰か生のトマトの果肉と松の実を加えてオリーブ油でまとめ、温かい牛乳入りのビスケットかビートン・ビスケットに挟む作り方を載せ、午後のお茶か夕食に出すと書く。遅くとも1912年には米国の本にこの名で載っていた。呼び名のトルコが何を指すのか、誰がいつ作り始めたかは書かれていない。1894年の初版にこの条があったかは確かめられていない
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研磨係 |
構成素材
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