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マケロウンス(Forme of Cury 1390) 時期 B起源説 C検証済

確度は2軸: 時期=成立時期の固さ/起源説=発祥譚(説)の固さ(A〜Dの4段階・別々に持つ)。確度とは?→

イングランド ・ 英王室料理書 The Forme of Cury(1390)の makerouns が英語圏現存最古のチーズ+パスタ料理として文献化(=上限)。大陸先行形 de lasanis(Liber de coquina, ca.1304-1314・伝播祖型#224)以降でなければ英に現れ得ず、下限は祖型の年代で規定 ・ 成立年代 1304–1390 ・ 主役食材 パスタ

記章(DB由来の作図・装飾/監修・認証ではない)|起源説確度C・検証済C記章(DB由来の作図・装飾)

「マカロニ」という名のチーズパスタが、まだ管状の乾麺など存在しなかった14世紀のイングランド王室に記されていた。英語圏で現存する最古のチーズパスタ料理、それが makerouns である。

検証ハイライト 俗説 → 判定 → 根拠

主な説
英語圏で現存最古のチーズ+パスタ料理は1390年の英王室料理書 The Forme of Cury(リチャード2世の料理人編纂)の 'maker…
判定
諸説あり(対立説を併記)
主な根拠
支持macaroni — Etymonline (語源: 管状でなく gnocchi/つぶし生地に遡る)重み3 支持The 14th Century Origins Of Macaroni And Cheese (Tasting Table)重み2

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3ゲート

食材入手ゲート
小麦のパスタ生地とチーズは旧大陸在来。律速食材なし(暫定)
調理技術ゲート
生地を茹で(切り)バター・摺りおろしチーズを重ねる中世調理。ベシャメル以前の素朴な層仕立て
場ゲート
中世英王室の料理書 The Forme of Cury(1390, リチャード2世の料理人)。宮廷

成立年代と成立ゲート

主役食材の到来データが未登録(不明)のため、到来による下限(縦線)は表示していない。帯は成立年代を示す。

成立年代と成立ゲート成立 1304–139012951399

検証メモ: マカロニ&チーズの中世イングランドの古層(1390年の makerouns)で、パスタとチーズを合わせた料理形のイングランド最古層にあたる。年代・場の要素は個別の研磨で確認した。マカロニ&チーズのファミリーを縦にたどるための区分として置いており、一覧には表示しない。

起源説

諸説併記

英最古のチーズパスタ=makerouns説(Forme of Cury 1390) B

英語圏で現存最古のチーズ+パスタ料理は1390年の英王室料理書 The Forme of Cury(リチャード2世の料理人編纂)の 'makerouns'。薄く延ばした生地を切って茹で、摺りおろしチーズとバターを上下に重ねる(losyns様)。ベシャメル以前の素朴な層仕立てで、後の英ベシャメル系チーズマカロニ(Raffald 1769)の英最古層に位置づけられる。

伊 de lasanis 先行説(makerounsは英独自起源でない) B

makerouns は英独自の発明でなく、14世紀初頭の南伊 Liber de coquina(de lasanis)に遡る欧州中世チーズパスタ料理形が宮廷写本の流通を介して英に伝わった現れとみる立場。Forme of Cury 自体が Liber de coquina など大陸料理書の影響下にある。makerouns の名は『マカロニ』を思わせるが管状乾麺は未発明で、実体は切り生地のチーズパスタである(名称と実体のずれ)。

解説

1390年、リチャード2世の料理人たちがまとめた英王室の料理書『The Forme of Cury』に、makerouns という一皿が書きとめられている。作り方はこうだ。生地を薄く延ばして細かく切り、煮立った湯でよく茹でる。摺りおろしたチーズを用意し、その下と上にバターを置いて、losyns(中世のラザニア様の層料理)のように重ねていく。原文には『Take and make a thynne foyle of dowh and kerve it on pieces, and cast hem on boiling water & seeth it well. take cheese and grate it and butter cast bynethen and above as losyns.』とある。

小麦の生地も、摺りおろせるチーズも、旧大陸の台所に古くから根づいた素材で、中世の宮廷の厨房には早くから揃っていた。一皿を形づくっているのは、生地を茹でて切り、チーズとバターを層に重ねるという中世の手仕事である。のちのイングランドのチーズマカロニがまとうベシャメル(ホワイトソース)はまだ姿を見せず、ここにあるのはもっと素朴な、チーズとバターだけを重ねた層仕立てだ。

料理が生まれた場は宮廷である。書きとめたのは国王の厨房であり、大陸の料理書の影響を受けながら編まれた写本だった。makerouns は、後世の英ベシャメル系チーズマカロニ(エリザベス・ラファルドが1769年に記す形)へとつながっていく、その最も古い層に位置している。

検証ストーリー

makerouns という綴りは『マカロニ』を思わせる。だがこの一皿に、私たちが思い浮かべる管状の乾麺はない。管状パスタが現れるのは15世紀、マエストロ・マルティーノの時代を待つ。1390年の makerouns の実体は、薄く延ばして切った生地であり、vermicelli に近い。語源をたどると maccheroni はもともと gnocchi、つまりつぶした生地の団子を指した言葉で、maccare(砕く)に遡る。名前は管状の麺を匂わせるのに、皿の上にあるのは切り生地のチーズパスタ。この名称と実体のずれが、makerouns を読み解く鍵になる。

もう一つ、これをイングランドの独自の発明と見るのも早い。14世紀初頭、ナポリのアンジュー宮廷で写された料理書『Liber de coquina』には de lasanis という料理があり、パスタを角切りにして摺りおろしチーズと層に重ねていた。年代はおよそ1304年から1314年、Forme of Cury よりおよそ80年も先んじている。チーズとパスタを層に仕立てるこの料理形は大陸にすでにあり、宮廷写本の流れに乗ってイングランドへ伝わった。Forme of Cury 自体が Liber de coquina をはじめとする大陸の料理書の影響下にある。

一次史料の原文、語源の手がかり、大陸先行の写本。これらが指すところは一致する。makerouns は英語圏で現存する最古のチーズパスタでありながら、英独自の起源を持つのではなく、欧州中世のチーズパスタがイングランドに現れた姿なのだ。

検証ログ 追記専用の監査証跡

日付結果確度主張 / 出典更新者
2026-06-27 支持 C→C
英語圏現存最古のチーズパスタは Forme of Cury(1390)の makerouns(切り生地+チーズ+バターの層仕立て)
executor
2026-06-27 支持 C→C
makerouns は英独自起源でなく伊 Liber de coquina(de lasanis)に遡る欧州中世チーズパスタの英での現れ
executor
2026-06-29 支持 B→B
Liber de coquina(de lasanis)の年代と帰属を精密化: ca.1304-1314, ナポリ/アンジュー宮廷写本。Forme of Cury(1390)より約80年先行。パスタ角切り+摺りおろしチーズの層仕立てが大陸先行形として確認
polisher-1
2026-06-29 支持 B→B
名称と実体のずれを語源で裏付け: 中世の'makerouns'/macaroni は管状乾麺ではない。管状パスタの発明は15世紀(Maestro Martino)。makerouns はvermicelli様/切り生地。語 maccheroni は元来 gnocchi(つぶし生地団子)を指した(語源 maccare=砕く)
polisher-1
2026-06-29 支持 B→B
Forme of Cury(1390)の makerouns 原文を一次史料で再確認: 'Take and make a thynne foyle of dowh and kerve it on pieces, and cast hem on boiling water & seeþ it well. take cheese and grate it and butter cast bynethen and above as losyns.' 英語圏現存最古のチーズ+パスタ料理として複数独立出典が一致
polisher-1
2026-07-18 支持 —→— polisher
2026-08-10 不明 B→B
s#633(Liber de Coquina のWikipedia記事)は de lasanis にも英への伝播にも触れない=『makerounsは英独自起源でない』説の支持根拠にならない
polisher-1

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構成素材

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