これはすき焼きの前史です。今の形が成り立つのに最後に揃った食材「牛肉(旧大陸)」を欠く時代の祖型で、今の形とは別の時計で測ります。
3つの成立条件
- 食材の条件
- 1801『料理早指南』の鋤やき=魚・鴨・鯨を鋤で焼く。牛肉を欠く在来古層=律速食材なし
- 調理技術の条件
- 鋤/鉄板焼き(在来)
- 場の条件
- 農村・庶民
検証メモ: 現行すき焼きの前史にあたる。鋤焼の実在は1801年『料理早指南』と1804年『料理談合集』という独立した2つの料理書で裏づけられており定説となっている。名称の語源論争(鋤焼/剥身焼き)は別の項目で扱う。牛肉を欠く在来の古い形で食材ゲートには縛られない。
起源説
定説
江戸期の鋤焼=農具の鋤で魚・鴨・鯨を焼く在来焼き料理 B
牛肉を用いる明治以降のすき焼きに先立ち、江戸期には使い古した農具の鋤(からすき)の金属部を火にかざし、その上で鴨・雁・鯨・魚などを焼く『鋤焼』が行われた。1801年『料理早指南』二編に『鋤のうへに右の鳥るいをやく也』、1804年『料理談合集』に『古く遣ひたるか…続きを読む
牛肉を用いる明治以降のすき焼きに先立ち、江戸期には使い古した農具の鋤(からすき)の金属部を火にかざし、その上で鴨・雁・鯨・魚などを焼く『鋤焼』が行われた。1801年『料理早指南』二編に『鋤のうへに右の鳥るいをやく也』、1804年『料理談合集』に『古く遣ひたるからすきを火の上に置』いて焼くとあり、独立した二つの江戸料理書がこの在来の鋤・鉄板焼きを裏付ける。関西の『魚すき』『沖すき』も同系。牛肉という、最後に揃った外来の食材を欠くため食材ゲートに縛られない在来の焼き料理で、現行すき焼きの前史にあたる。なお『すき焼き』の名称がこの鋤焼に由来するか剥身焼きに由来するかの語源論争は別問題として決着せず(すき焼きの起源説『語源=鋤焼き/剥身焼き諸説』を参照)、この料理が示すのは名称でなく鋤焼という古い調理の実在。
- 支持 すき焼き 東京都 うちの郷土料理専門事典・公的機関
- 支持 料理早指南(醍醐山人・享和元年1801)|江戸の図書(古典籍)|味の素食の文化センター専門事典・公的機関
- 支持 江戸外食文化の定着-5 鍋料理屋・肉料理屋/鋤焼き(醤油を知る)=料理早指南(1801)・料理談合集(1804)の鋤焼記述を引用一般書・報道
検証ログ 2 件・押すと開く
| 日付 | 結果 | 確からしさの変化 | 主張 / 出典 |
|---|---|---|---|
| 2026-07-15 | 支持 | C→B |
江戸期の鋤焼古層=使い古した農具の鋤(からすき)の金属部で魚・鴨・鯨・雁を焼く在来料理が明治の牛肉すき焼きに先行して実在した
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| 2026-10-31 | 不明 | B→B |
地域の確認: 日本のまま。主説(使い古した農具の鋤を火にかざし、その上で鴨・雁・鯨・魚を焼く鋤焼が江戸期に行われたとする説)は、焼き方が在ったことを言う説で、生まれた土地を言わない。根拠の1801年の『料理早指南』と1804年の『料理談合集』は料理書で、焼き方を書くが土地を書かず、書かれた土地・刊行された土地の記録にとどまる。主説自身も関西の魚すき・沖すきを同じ系統として並べ、土地を一つに寄せない。説を支える農林水産省『うちの郷土料理』の東京都のすき焼きは、牛肉を使ういまのすき焼きの項で、この古い鋤焼の土地を言うものではない。狭い地域名の手がかり: 江戸(料理書が書かれた土地・東京都)・関西(魚すき・沖すき)
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構成素材
この料理を構成する素材の成立史へ。
- 素材魚成立史は準備中
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- 素材鴨
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系統 家族・前史・変種
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