卵黄とレモン汁のソースで和えた刻み鶏と、細かく削いだクレソンを、白パン・黒パン・白パンの3枚に重ねて指の形に切るサンドイッチが、遅くとも1912年には「Sandwiches à la Rorer(サンドイッチ・ア・ラ・ローラー)」の名で米国の料理書に載っていた。呼び名には本の著者ローラーの姓が入っているが、誰がいつ作り始めたのかは書かれていない。
3ゲート
- 食材入手ゲート
- パン(白パンと黒パン)、加熱した鶏の白身、クレソン、卵黄、レモン、オリーブ油(1912年 ローラー『Sandwiches』頁18〜19)
- 調理技術ゲート
- 卵黄とレモン汁を湯煎で濃くしてオリーブ油を加えたもので刻んだ鶏を和え、バターを塗った白パン・両面にバターを塗った黒パン・細かく削いだクレソンの層を重ねて押さえ、耳を落として指の形に切る
- 場ゲート
- サンドイッチを扱う米国の料理書に載る。この条には出す場の記述が無い
成立年代と食材入手ゲート
食材入手(1607年・在地/到来)が最後に揃った条件で、成り立ちうる最も早い年はその条件が揃った年になる。成立年代の帯は、その年以降にある。場ゲート(料理が成立し広まった場)は年で表せないので、図には出さない。
- 食材入手(流通/在地/加工の経路を内包)
- 太線=最後に揃った条件(最も遅い=成立を縛る)
- 細線=既に充足
- 場ゲート(年で表せないので図には出さない)
検証メモ: 加熱した鶏の白身を刻み、卵黄とレモン汁を湯煎で濃くしてオリーブ油を加えたもので和え、バターを塗った白パン、両面にバターを塗った黒パン、細かく削いだクレソン、もう一枚の白パンの順に重ねて押さえ、耳を落として指の形に切るサンドイッチ。1912年にフィラデルフィアで出た S. T. ローラー『Sandwiches』の改訂増補版が『Sandwiches à la Rorer』の名で載せる。呼び名には著者の姓が入っているが、誰がいつ作り始めたかは書かれていない。この本の初版は1894年だが、初版にこの条があったかは確かめられていない。
起源説
未確定
★主 遅くとも1912年の米国の料理書、S. T. ローラー『Sandwiches』に『Sandwiches à la Rorer』の名で載っていた(始まりは未特定) B
フィラデルフィアで出た S. T. ローラー(Sarah Tyson Rorer)『Sandwiches』の改訂増補版(1912年)は、頁18〜19に『Sandwiches à la Rorer』の見出しで、加熱した鶏の白身を刻み、卵黄とレモン汁を湯煎にかけて濃くしてからオリーブ油を加えたものと塩・胡椒で和え、バターを塗った白パンに厚く載せ、両面にバターを塗った黒パンを重ね、ごく細かく削いだクレソンを厚く敷いて塩・胡椒をふり、もう一枚の白パンをかぶせて押さえ、耳を落として指の形に切る作り方を載せる。呼び名には著者の姓が入っているが、誰がいつ作り始めたかは書かれていない。この本の初版は1894年だが、初版にこの条があったかは確かめられていない。
解説
卵黄とレモンのソースで鶏を和える
1912年にフィラデルフィアの出版社 Arnold and Company から出た S. T. ローラー(Sarah Tyson Rorer)の『Sandwiches』の改訂増補版は、頁18から19にかけて「Sandwiches à la Rorer」の見出しでこの品を載せている。加熱した鶏の白身を半パイント(カップ1杯ほど)になるだけ刻み、クレソン2束をよく切れる包丁でごく細かく削いでおく。鍋に卵黄2個とレモン2個分の搾り汁を入れ、湯にあてながら混ぜて濃くし、火から下ろしてオリーブ油大さじ2杯を少しずつ加える。このソースを刻んだ鶏に混ぜ、塩小さじ半分と胡椒少々で味をつける。
白パンのあいだに黒パンをはさむ
バターを塗った白パンに鶏の和え物をやや厚めに広げ、両面にバターを塗った黒パンを重ねる。その上に削いだクレソンを厚く敷いて塩と胡椒を軽くふり、バターを塗ったもう1枚の白パンをかぶせる。しっかり押さえてから耳を落とし、指の形に切り分ける。
条は下ごしらえのところで、レタス1玉の葉のぱりっとした部分を洗って水気を切っておくよう書いている。ところがパンを重ねる段に出てくる青菜はクレソンだけで、レタスをどこに使うのかは書かれていない。
検証ストーリー
ローラーの『Sandwiches』は1894年に初版が出た本で、1912年の改訂増補版には1894年と1912年の二つの著作権の年が刷られている。この条が初版からあったのか、1912年の改訂のときに加わったのかは分からない。この作り方で、記録としてさかのぼれるのは1912年の版の一条である。
ローラーがそれより前に出した料理書、1886年の『Mrs. Rorer's Philadelphia Cook Book』から1907年の『My Best 250 Recipes』までの数冊にも、この名の品は載っていない。1909年にシカゴで出たエヴァ・グリーン・フラー(Eva Greene Fuller)の『The Up-to-Date Sandwich Book』のように、ほかの著者がサンドイッチを集めた本にも「à la Rorer」の名は見えない。
見出しの名にはローラー自身の姓が入っているが、本はこの品をなぜそう呼ぶのかを説明しておらず、誰がいつ鶏とクレソンを白パンと黒パンで重ね始めたのかも分かっていない。確かなのは、遅くとも1912年には、この組み立て方のサンドイッチがローラーの本に彼女の姓を冠して載っていたことまでである。
検証ログ 追記専用の監査証跡
| 日付 | 結果 | 確度 | 主張 / 出典 | 更新者 |
|---|---|---|---|---|
| 2026-11-01 | 支持 | C→B |
1912年にフィラデルフィアで出たローラーのサンドイッチの本(改訂増補版)が、見出し『Sandwiches à la Rorer』として、卵黄とレモン汁を湯煎で濃くしてオリーブ油を加えたもので刻んだ鶏の白身を和え、バターを塗った白パン、両面にバターを塗った黒パン、細かく削いだクレソン、白パンの順に重ねて押さえ、耳を落として指の形に切る作り方を載せる。遅くとも1912年には米国の本にこの名で載っていた。呼び名には著者の姓が入っているが、誰がいつ作り始めたかは書かれていない。1894年の初版にこの条があったかは確かめられていない
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研磨係 |
構成素材
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