刻んだ鶏の和え物とハムの和え物を、クレソンかロメインレタスの層をはさんで3枚のパンに重ねるサンドイッチが、遅くとも1912年には「Windsor Sandwiches(ウィンザー・サンドイッチ)」の名で、午後のお茶の会に出す品として米国の料理書に載っていた。同じ名は3年前にシカゴで出た本にも見えるが、そちらは中身の違う別のサンドイッチである。
3ゲート
- 食材入手ゲート
- パン、茹でた冷製の鶏肉、ハム(または舌)、セロリ、ロメインレタスまたはクレソン(1912年 ローラー『Sandwiches』頁20〜21)
- 調理技術ゲート
- 鶏肉の刻み和え(セロリ・クリーム)とハム/舌の刻み和え(トマトケチャップ・ウスターソース)を、バター付きパンの間に刻んだクレソンかロメインを挟んで層に重ねる
- 場ゲート
- サンドイッチを扱う米国の料理書に載る。この本は午後のお茶の会に出すものとする
成立年代と食材入手ゲート
食材入手(1607年・在地/到来)が最後に揃った条件で、成り立ちうる最も早い年はその条件が揃った年になる。成立年代の帯は、その年以降にある。場ゲート(料理が成立し広まった場)は年で表せないので、図には出さない。
- 食材入手(流通/在地/加工の経路を内包)
- 太線=最後に揃った条件(最も遅い=成立を縛る)
- 細線=既に充足
- 場ゲート(年で表せないので図には出さない)
検証メモ: 刻んだ冷たい茹で鶏をセロリと生クリームで和えたものと、刻んだ茹でハムか舌をトマトケチャップとウスターソースで和えたものを、刻んだロメインレタスかクレソンの層をはさんで、バターを塗ったパンに重ねるサンドイッチ。1912年にフィラデルフィアで出た S. T. ローラー『Sandwiches』の改訂増補版が『Windsor Sandwiches』の名で載せ、午後のお茶の会に出すものとする。この本の初版は1894年だが、初版にこの条があったかは確かめられていない。1909年にシカゴで出たサンドイッチの本の『Windsor Sandwich』は、鶏をマヨネーズで和えてトーストに挟む別の作り方。呼び名の由来は分かっていない。
起源説
未確定
★主 遅くとも1912年の米国の料理書、S. T. ローラー『Sandwiches』に『Windsor Sandwiches』の名で載っていた(始まりは未特定) B
フィラデルフィアで出た S. T. ローラー(Sarah Tyson Rorer)『Sandwiches』の改訂増補版(1912年)は、頁20〜21に『Windsor Sandwiches』の見出しで、刻んだ冷たい茹で鶏をセロリ・塩・胡椒・生クリームで和えたも…続きを読む
フィラデルフィアで出た S. T. ローラー(Sarah Tyson Rorer)『Sandwiches』の改訂増補版(1912年)は、頁20〜21に『Windsor Sandwiches』の見出しで、刻んだ冷たい茹で鶏をセロリ・塩・胡椒・生クリームで和えたものと、刻んだ茹でハムか舌をトマトケチャップ・ウスターソース・胡椒で和えたものを用意し、バターを塗ったパンに鶏を載せてパンを重ね、刻んだロメインレタスかクレソンを厚く敷き、舌を塗ったパンをかぶせて押さえ、縦半分に切る作り方を載せる。午後のお茶の会に出すもので、手の込んだ上品なサンドイッチだと書く。この本の初版は1894年だが、初版にこの条があったかは確かめられていない。同じ呼び名は1909年にシカゴで出たサンドイッチの本にも見えるが、そちらは刻んだ鶏に玉ねぎとチャイブを加えてマヨネーズで和え、トーストに挟む別の作り方。呼び名のウィンザーが何に由来するのか、誰がいつ作り始めたかは分からない。
- 言及 Eva Greene Fuller, The Up-to-Date Sandwich Book: 400 Ways to Make a Sandwich (Chicago: A. C. McClurg & Co., 1909)、Project Gutenberg 電子書籍 #75893(HTML 版・原本の頁番号つき) 重み5
- 支持 S. T. Rorer, Sandwiches, Revised and Enlarged Edition (Philadelphia: Arnold and Company, Copyright 1894, 1912)、Project Gutenberg 電子書籍 #29329(HTML 版・原本の頁番号つき) 重み5
- 言及 The Henry Ford(ヘンリー・フォード博物館)収蔵品ページ『"Sandwiches," by Mrs. S. T. Rorer, 1912, First Printed in 1894』 重み3
解説
鶏とハムを別々に和える
1912年にフィラデルフィアの出版社 Arnold and Company から出た S. T. ローラー(Sarah Tyson Rorer)の『Sandwiches』の改訂増補版は、頁20から21にかけて「Windsor Sandwiches」の見出しでこの品を載せている。冷めた茹で鶏を半パイント(カップ1杯ほど)になるだけ刻み、細かく刻んだセロリ半カップ、塩小さじ半分、胡椒少々、生クリーム大さじ4杯を加えて混ぜる。別に、冷めた茹でハムか茹でた舌を同じだけ刻み、トマトケチャップ大さじ1杯とウスターソース数滴、胡椒少々で味をつける。
青菜をはさんで3枚に重ねる
バターを塗ったパンに鶏の和え物を広げ、もう1枚のパンを重ねる。その上に刻んだロメインレタスかクレソンを厚く敷き、ハムか舌の和え物を塗った3枚目のパンをかぶせて押さえてから、縦半分に切る。
ローラーはこの品を午後のお茶の会に出すものとし、手の込んだ上品なサンドイッチだと書いている。
検証ストーリー
ローラーの『Sandwiches』は1894年に初版が出た本で、1912年の改訂増補版には1894年と1912年の二つの著作権の年が刷られている。ウィンザーの条が初版からあったのか、1912年の改訂のときに加わったのかは分からない。この作り方で、記録としてさかのぼれるのは1912年の版の一条である。
ウィンザーの名そのものは、それより3年早く、1909年にシカゴの出版社 A. C. McClurg から出たエヴァ・グリーン・フラー(Eva Greene Fuller)の『The Up-to-Date Sandwich Book』に現れる。400通りのサンドイッチを集めたこの本は、頁90から91にかけて「WINDSOR SANDWICH」の見出しで、刻んだ冷たい茹で鶏カップ1杯に細かく刻んだ玉ねぎとチャイブを加え、塩と胡椒で味をつけてマヨネーズで和え、トーストした薄いパンに塗る作り方を載せている。ハムも舌も使わず、青菜の層も無い。名は同じでも中身が違うので、ローラーの重ねるサンドイッチが1909年にすでに作られていたとは言えない。
どちらの本の条にも、ウィンザーの名が何にちなむのかは書かれていない。誰がいつ、鶏とハムの和え物を青菜の層で隔ててパンに重ね始めたのかも分かっていない。確かなのは、遅くとも1912年には、この組み立て方のサンドイッチがローラーの本に午後のお茶の会の品として載っていたことまでである。
検証ログ 追記専用の監査証跡
| 日付 | 結果 | 確度 | 主張 / 出典 | 更新者 |
|---|---|---|---|---|
| 2026-11-01 | 支持 | C→B |
1912年にフィラデルフィアで出たローラーのサンドイッチの本(改訂増補版)が、見出し『Windsor Sandwiches』として、セロリと生クリームで和えた刻み鶏と、トマトケチャップとウスターソースで和えた刻みハムか舌を、刻んだロメインレタスかクレソンを挟んで重ねる作り方を載せ、午後のお茶の会に出すと書く。遅くとも1912年には米国の本にこの名で載っていた。呼び名の由来と、1894年の初版にこの条があったかは確かめられていない
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研磨係 |
| 2026-11-01 | 不明 | B→B |
1909年にシカゴで出たサンドイッチの本にも『WINDSOR SANDWICH』の見出しがあるが、刻んだ冷たい茹で鶏に玉ねぎとチャイブを加えてマヨネーズで和え、トーストに挟む作り方で、ハムや舌、青菜の層が無い。同じ呼び名が別の作り方に付いているので、1912年の本の品がこの年より前にあった証拠にはならない
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研磨係 |
構成素材
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