一覧 / 北米 / 米国汎料理

イングリッシュ・サンドイッチ 時期 C起源説 B検証済

確度は2軸: 時期=成立時期の固さ/起源説=発祥譚(説)の固さ(A〜Dの4段階・別々に持つ)。確度とは?→

米国 ・ 遅くとも1912年には米国の料理書に載る。それより前にいつから作られていたかは史料で切れない ・ 成立年代 〜1912 ・ 主役食材 パン

記章(DB由来の作図・装飾/監修・認証ではない)|起源説確度B・検証済B記章(DB由来の作図・装飾)

イングリッシュ・サンドイッチ(English Sandwich)は、米国の料理書で「English」の名が付くサンドイッチで、遅くとも1912年には本に載っていた。ただ「English Sandwich」とだけ題した条はいまのところ見つかっておらず、英国の名を冠して並ぶのは、茹でた羊肉と茹でた塩漬け牛肉をそれぞれ挟む、作り方の違う二品である。

3ゲート

食材入手ゲート
パンに具を挟む(具は子の品ごとに異なる)
調理技術ゲート
冷めた茹で肉を刻んでつぶすか薄切りにし、バターを塗ったパンに挟んで耳を落とし、三角に切る(具とソースは品ごとに異なる)
場ゲート
サンドイッチを扱う米国の料理書に載る。ローラーの本はサンドイッチを主に立食の昼食や夜の集まりに出すものとする

成立年代と成立ゲート

主役食材(パン)は在来で、到来による制約がない。下限の縦線は無く、帯は成立年代を示す。

成立年代と成立ゲート成立 〜191218961920

検証メモ: 米国の料理書で『English』の名が付くサンドイッチ。1912年にフィラデルフィアで出たローラー『Sandwiches』の改訂増補版は、冷めた茹で羊肉をケッパーと生クリームかオリーブ油でつぶして挟む『English Mutton Sandwiches』と、冷めた茹で塩漬け牛肉の薄切りを西洋わさびと泡立てた生クリームのソースとともに挟む『English Salt-Beef Sandwiches』を載せる。『English Sandwich』だけの見出しは見つかっておらず、中身は一つに決まらない。この本の初版は1894年だが、初版にこれらの条があったかは確かめられていない。呼び名の国英国に全く同じものがあるかは分かっていない。

起源説

未確定

★主 遅くとも1912年の米国の料理書に『English』の名が付くサンドイッチが載っていた(始まりは未特定) B

1912年にフィラデルフィアで出たローラー(Sarah Tyson Rorer)『Sandwiches』の改訂増補版(扉の著作権表示は1894年と1912年)は、頁45に『English Mutton Sandwiches』(冷めた茹で羊肉を刻み、ケッパー・塩…続きを読む

1912年にフィラデルフィアで出たローラー(Sarah Tyson Rorer)『Sandwiches』の改訂増補版(扉の著作権表示は1894年と1912年)は、頁45に『English Mutton Sandwiches』(冷めた茹で羊肉を刻み、ケッパー・塩・生クリームかオリーブ油・胡椒と合わせてつぶし、バターを塗ったパンに挟んで三角に切る)、頁54に『English Salt-Beef Sandwiches』(冷めた茹で塩漬け牛肉の薄切りと、すりおろした西洋わさびに卵黄と泡立てた生クリームを合わせたソースを、バターを塗ったパンに挟んで三角に切る)を載せる。米国の料理書で『English』の名が付くサンドイッチは中身が一つに決まらず、『English Sandwich』だけの見出しは見つかっていない。1894年の初版にこれらの条があったか、呼び名の国英国に全く同じものがあるか、誰がいつこの名で呼び始めたかは分からない

解説

茹でた羊肉をケッパーとつぶす

1912年にフィラデルフィアの出版社 Arnold and Company から出た S. T. ローラー(Sarah Tyson Rorer)の『Sandwiches』の改訂増補版は、頁45に「English Mutton Sandwiches」を載せている。冷めた茹で羊肉を1パイント分刻み、ケッパー大さじ2杯、塩小さじ半分、生クリームかオリーブ油大さじ6杯、胡椒ソルトスプーン(小さな塩さじ)1杯と合わせて丁寧につぶす。これをバターを塗ったパンに挟み、耳を落として三角に切る(イングリッシュ・マトン・サンドイッチ)。

塩漬け牛肉と西洋わさびのソース

同じ本の頁54にある「English Salt-Beef Sandwiches」は、まず生クリーム半カップをごく固く泡立てる。すりおろした西洋わさびに卵黄を合わせ、この泡立てた生クリームと合わせてソースにする。冷めた茹で塩漬け牛肉をごく薄く切り、バターを塗った薄いパンに牛肉、ソースの順に薄く重ね、バターを塗ったもう一枚のパンをのせて三角に切る(イングリッシュ・ソルト・ビーフ・サンドイッチ)。

冷めた茹で肉を三角に

羊肉の品も塩漬け牛肉の品も、冷めた茹で肉をバターを塗ったパンに挟み、三角に切るところは同じである。違うのは肉の扱いで、羊肉はケッパーや生クリームと一緒につぶして塗り広げ、塩漬け牛肉は薄切りにして西洋わさびのソースを添える。ローラーのこの本は、サンドイッチを主に立食の昼食や夜の集まりに出すものとしている。

検証ストーリー

ローラーの『Sandwiches』の改訂増補版は1912年に出たもので、扉には1894年と1912年の二つの著作権の年が刷られている。この本の初版は1894年に出ているが、その初版に「English」の名が付く二品がすでに載っていたのかどうかは分かっていない。いま言えるのは、遅くとも1912年には、この名の付くサンドイッチが米国の料理書に載っていたということである。

「English Sandwich」とだけ題したサンドイッチの条は、いまのところ見つかっていない。知られているのは、羊肉と塩漬け牛肉という具の名を後ろに添えた二つの条で、同じ「English」の名の下でも中身は一つに定まらない。

名前は英国を指している。けれども、英国に全く同じサンドイッチがあるのかどうかは分かっていない。誰がいつ、これらのサンドイッチを「English」の名で呼び始めたのかを語る記録も見つかっていない。

検証ログ 追記専用の監査証跡

日付結果確度主張 / 出典更新者
2026-10-21 支持 C→B
1912年にフィラデルフィアで出たローラー『Sandwiches』の改訂増補版に、English の名が付くサンドイッチが2品(茹で羊肉の『English Mutton Sandwiches』と茹で塩漬け牛肉の『English Salt-Beef Sandwiches』)載る。遅くともこの年には米国の料理書にこの名のサンドイッチが載っていた
研磨係
2026-10-21 支持 B→B
ローラー1912年の改訂増補版は、サンドイッチを主に立食の昼食や夜の集まりに出すものとする。本全体を家庭向けの料理書とは書いていないので、場ゲートの『家庭向けのサンドイッチの料理書』を『サンドイッチを扱う米国の料理書』に弱めた
研磨係

このページの誤り・修正を報告

構成素材

この料理を構成する素材の成立史へ。「成立史は準備中」の素材はまだページがありません。

  • 素材パン成立史は準備中

関連する料理

系統 家族・前史・変種

近い料理 食材・年代・地域の重なり