フレンチ・サンドイッチ(French Sandwich)は、米国の料理書で「French」の名が付くサンドイッチで、遅くとも1909年には本に載っていた。ところが挟むものは冷めた魚、チーズとジャム、ゼラチン入りの生クリームで固めた鶏とさまざまで、同じ一冊の中でも品ごとに変わり、フランスの名の下に一つの中身は定まらない。
3ゲート
- 食材入手ゲート
- パンに具を挟む(具は子の品ごとに異なる)
- 調理技術ゲート
- パンに具を挟む。切り方は品ごとに違い、書かれているのはフラー1909年の『French Sandwich』の細長く切る、ローラー1912年の『French Chicken Sandwiches』の形に切る、の2つだけで、フラーの『French Tea Sandwich』は丸く切ったパンを使う(具とその下ごしらえは品ごとに異なる)
- 場ゲート
- サンドイッチを扱う米国の料理書に載る。ローラーの本はサンドイッチを主に立食の昼食や夜の集まりに出すものとする
成立年代と成立ゲート
主役食材(パン)は在来で、到来による制約がない。下限の縦線は無く、帯は成立年代を示す。
検証メモ: 米国の料理書で『French』の名が付くサンドイッチ。1909年にシカゴで出たフラー『The Up-to-Date Sandwich Book』は『French Sandwich』の名で、冷めた魚に刻んだ固ゆで卵とケッパーを加えてマヨネーズで湿らせ、バターを塗った白いパンに挟むサンドイッチを載せ、魚の代わりに冷肉でもよいとする。同じ本のチーズとジャムの『French Cheese Sandwich』、1912年のフィラデルフィアの料理書の鶏の『French Chicken Sandwiches』と、中身は一つに決まらない。呼び名の国フランスに全く同じものがあるかは分かっていない。
起源説
未確定
★主 遅くとも1909年の米国の料理書に『French Sandwich』の名で載っていた(始まりは未特定) B
1909年にシカゴで出たイーヴァ・グリーン・フラー(Eva Greene Fuller)『The Up-to-Date Sandwich Book』は、魚の部(頁27)に『French Sandwich』の見出しで、冷めた加熱済みの魚に刻んだ固ゆで卵とケッパー…続きを読む
1909年にシカゴで出たイーヴァ・グリーン・フラー(Eva Greene Fuller)『The Up-to-Date Sandwich Book』は、魚の部(頁27)に『French Sandwich』の見出しで、冷めた加熱済みの魚に刻んだ固ゆで卵とケッパーを加えてマヨネーズで湿らせ、バターを薄く塗った白いパンに挟んで細長く切り、上に刻んだクレソンを振って、半数には裏ごしした卵黄を、残る半数には刻んだ卵白を重ね、色違いを2つずつ組にして皿に並べるサンドイッチを載せ、魚の代わりにどんな冷肉を使ってもよいとする。同じ本は『French Cheese Sandwich』(チーズとジャムを黒パンに挟む)や『French Tea Sandwich』(丸く切ったパンにクリームチーズとスグリのゼリーを挟む)も載せ、1912年にフィラデルフィアで出たローラー『Sandwiches』の改訂増補版は鶏をゼラチン入りの生クリームで固めて挟む『French Chicken Sandwiches』を載せる。米国の料理書で『French』の名が付くサンドイッチは中身が一つに決まらない。呼び名の国フランスに全く同じものがあるか、誰がいつこの名で呼び始めたかは分からない
- 支持 Eva Greene Fuller, The Up-to-Date Sandwich Book: 400 Ways to Make a Sandwich (Chicago: A. C. McClurg & Co., 1909)、Project Gutenberg 電子書籍 #75893(HTML 版・原本の頁番号つき) 重み5
- 言及 S. T. Rorer, Sandwiches, Revised and Enlarged Edition (Philadelphia: Arnold and Company, Copyright 1894, 1912)、Project Gutenberg 電子書籍 #29329(HTML 版・原本の頁番号つき) 重み5
解説
冷めた魚とケッパーを白いパンに
1909年10月にシカゴの出版社 A. C. McClurg から出たイーヴァ・グリーン・フラー(Eva Greene Fuller)の『The Up-to-Date Sandwich Book』は、魚の部に「French Sandwich」の見出しを立てている。冷めた加熱済みの魚1パイントに、細かく刻んだ固ゆで卵2個とケッパー大さじ2杯を加え、マヨネーズを少し入れて湿らせる。これをバターを薄く塗った白いパンに広げ、もう一枚で覆って細長く切る。上には刻んだクレソンを振り、半数には裏ごしした卵黄を、残りの半数には刻んだ卵白を重ねて、色の違うものを2つずつ組にして皿に並べる。魚の代わりに、どんな冷肉を使ってもよいとも書いている。
同じ名で並ぶ別の中身
フラーの本には、ほかにも「French」の名が付くサンドイッチが載っている。「French Cheese Sandwich」は、チーズとジャムを黒パンに挟む。「French Tea Sandwich」は、バターを薄く塗って丸く切った白いパンに、クリームチーズとスグリのゼリーを挟む。
1912年にフィラデルフィアで出た S. T. ローラー(S. T. Rorer)の『Sandwiches』の改訂増補版では、「French Chicken Sandwiches」の名で、鶏をゼラチン入りの生クリームで固めて切り、バターを塗ったパンに載せてもう一枚で覆い、形に切る(フレンチ・チキン・サンドイッチ)。どんな形に切るのかまでは書いていない。
パンに挟むことのほかは品ごとに
これらの品は、どれもパンに具を挟む。切り方は品ごとに違い、フラーの魚の品は細長く切り、ローラーの鶏の品は挟んでから形に切り、フラーの「French Tea Sandwich」ははじめから丸く切ったパンを使う。チーズとジャムの品には、切り方の記述がない。どれもサンドイッチを扱う料理書に載る品で、ローラーの本はサンドイッチを主に立食の昼食や夜の集まりに出すものとしている。
検証ストーリー
1909年10月にシカゴで出たフラーの本に「French Sandwich」の条があるので、遅くともこの年には、この名のサンドイッチが米国の料理書に載っていた。それより前のいつからこの名で作られていたのかは、まだ史料で確かめられていない。
名前はフランスを指している。けれども、フランスに全く同じサンドイッチがあるのかどうかは分かっていない。1909年のフラーの本と1912年のローラーの本の中で、「French」の名が付くサンドイッチは魚にも、チーズとジャムにも、鶏にもなり、一つの姿に定まらない。
誰がいつ、サンドイッチをこの名で呼び始めたのかを語る記録は見つかっていない。
検証ログ 追記専用の監査証跡
| 日付 | 結果 | 確度 | 主張 / 出典 | 更新者 |
|---|---|---|---|---|
| 2026-10-21 | 支持 | C→B |
1909年にシカゴで出たフラー『The Up-to-Date Sandwich Book』の魚の部に『French Sandwich』の見出しがあり、冷めた魚・固ゆで卵・ケッパーをマヨネーズで湿らせてバターを塗った白いパンに挟む。遅くともこの年には米国の料理書にこの名のサンドイッチが載っていた
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研磨係 |
| 2026-10-21 | 支持 | B→B |
🚫 この記述は後の検証で訂正された(→ 該当行へ) 同じ1909年にボストンで出たヒル『Salads, Sandwiches and Chafing-Dish Dainties』の新版は、甘いサンドイッチの部に刻んだ果物を挟む『French Fruit Sandwiches』を載せる。米国の料理書で French の名が付くサンドイッチは中身が一つに決まらない
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研磨係 |
| 2026-10-21 | 支持 | B→B |
フラー1909年の『French Sandwich』は細長く切り、刻んだクレソンの上に、半数は裏ごしした卵黄、残る半数は刻んだ卵白を振って色違いを2つずつ並べる。同じ本の『French Tea Sandwich』は丸く切ったパンを使う。三角の切り方はこの本の序文がサンドイッチ一般に挙げる切り方の一つで、French の名が付く条には無い
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研磨係 |
| 2026-10-21 | 支持 | B→B |
ローラー1912年の改訂増補版は、サンドイッチを主に立食の昼食や夜の集まりに出すものとし、『French Chicken Sandwiches』はパンに挟んで形に切るとだけ書く(どの形かは書かない)
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研磨係 |
| 2026-10-21 | 支持 | B→B |
ヒル『Salads, Sandwiches and Chafing-Dish Dainties』は、同じ甘いサンドイッチの部で『French Fruit』を砂糖漬けの果物(candied fruit)と言い換えている。この本の『French Fruit Sandwiches』は『French Fruit(素材の名前)+Sandwiches』と読めるので、French の名が付くサンドイッチの例には数えない。French の名が付くサンドイッチの中身が一つに決まらないことは、フラー1909年の『French Sandwich』(魚)と『French Cheese Sandwich』(チーズとジャム)、ローラー1912年の『French Chicken Sandwiches』(鶏)で言える
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研磨係 |
構成素材
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