ワークマンズ・サンドイッチ(Workman's Sandwich)は「労働者の」という名が付くサンドイッチで、遅くとも1912年には、サンドイッチを扱う米国の料理書に、泡立てたカッテージチーズを黒パンと白パンの三枚重ねにはさむ「Workman's Cheese Sandwiches」が載っていた。
3ゲート
- 食材入手ゲート
- パンに具を挟む。確かめられた品は、カッテージチーズ・溶かしバター・塩・濃い生クリーム・黒パン・白パン(1912年 ローラー『Sandwiches』頁24〜25)
- 調理技術ゲート
- 裏ごししたカッテージチーズを泡立てて厚切りの黒パンに厚く塗り、ごく薄い白パンをはさんで三枚重ねにし、押さえて合わせる
- 場ゲート
- サンドイッチを扱う米国の料理書に載る。ローラーの本はサンドイッチを主に立食の昼食や夜の集まりに出すものとするが、この条はふつうの労働者の食べ物として勧める
成立年代と成立ゲート
主役食材(パン)は在来で、到来による制約がない。下限の縦線は無く、帯は成立年代を示す。
検証メモ: 米国の料理書で『Workman's(労働者の)』の名が付くサンドイッチ。1912年にフィラデルフィアで出たローラー『Sandwiches』の改訂増補版は、裏ごししたカッテージチーズに溶かしバター・塩・濃い生クリームを加えて泡立て、耳を落とさない厚切りの黒パンに厚く塗り、間にごく薄い白パンを1枚はさんで三枚重ねにする『Workman's Cheese Sandwiches』を載せ、ふつうの労働者にはパンとハムよりずっとよいと書く。『Workman's Sandwich』だけの見出しは見つかっておらず、確かめられたのはこの1品だけである。2011年の雑誌記事は、これを1894年の初版の提案として紹介するが、初版の本文は確かめられていない。1902年と1909年に出た別のサンドイッチの本には、ワークマンの名のサンドイッチは載っていない。
起源説
未確定
★主 遅くとも1912年の米国の料理書に『Workman's』の名が付くサンドイッチ(Workman's Cheese Sandwiches)が載っていた(始まりは未特定) B
1912年にフィラデルフィアで出たローラー(Sarah Tyson Rorer)『Sandwiches』の改訂増補版(扉の著作権表示は1894年と1912年)は、頁24〜25に『Workman's Cheese Sandwiches』の見出しで、裏ごししたカッ…続きを読む
1912年にフィラデルフィアで出たローラー(Sarah Tyson Rorer)『Sandwiches』の改訂増補版(扉の著作権表示は1894年と1912年)は、頁24〜25に『Workman's Cheese Sandwiches』の見出しで、裏ごししたカッテージチーズに溶かしバター・塩・濃い生クリームを加えて泡立て、耳を落とさない厚切りの黒パンに厚く塗り、間にごく薄い白パンを1枚はさんで三枚重ねにする作り方を載せ、『ふつうの労働者にはパンとハムよりずっとよい』と書く。『Workman's Sandwich』だけの見出しは見つかっておらず、この名の付くサンドイッチで確かめられたのはこの1品だけである。2011年の雑誌記事(SAVEUR)は、これを1894年の初版でローラーが労働者の昼食を上品にしようとした提案として紹介し、同じ一文を引くが、1894年版のどこにあるかは書いておらず、初版の本文は確かめられていない。1902年にサンフランシスコで出た別のサンドイッチの本と1909年にシカゴで出たサンドイッチの本には、ワークマンの名のサンドイッチは載っていない。労働者向けのサンドイッチとして決まった品があったか、誰がいつこの名で呼び始めたかは分からない
- 言及 Eva Greene Fuller, The Up-to-Date Sandwich Book: 400 Ways to Make a Sandwich (Chicago: A. C. McClurg & Co., 1909)、Project Gutenberg 電子書籍 #75893(HTML 版・原本の頁番号つき) 重み5
- 支持 S. T. Rorer, Sandwiches, Revised and Enlarged Edition (Philadelphia: Arnold and Company, Copyright 1894, 1912)、Project Gutenberg 電子書籍 #29329(HTML 版・原本の頁番号つき) 重み5
- 言及 May E. Southworth, One Hundred and One Sandwiches (San Francisco: D. P. Elder & Morgan Shepard, 1902; Copyright 1901)、Internet Archive onehundredonesan00sout の文字起こし 重み5
- 言及 The History of Sandwiches Through American Cookbooks, SAVEUR (2011-03-16)、Internet Archive Wayback Machine の2020-11-11保存版 重み2
解説
1912年の料理書に載る一品
S. T. ローラー(Sarah Tyson Rorer)のサンドイッチの料理書『Sandwiches』は、1912年に改訂増補版がフィラデルフィアの Arnold and Company から出た。その頁24から25に「Workman's Cheese Sandwiches」の見出しが立つ。泡立てたカッテージチーズを厚切りの黒パンに塗り、ごく薄い白パンをはさんで黒・白・黒の三枚に重ねた一品である。
本に並ぶサンドイッチのなかで、労働者を名指すのはこの一品だけである。「Workman」の語は、この見出しと本文、そこを指す目次と索引の項のほかには出てこない。
立食の昼食と、ふつうの労働者
ローラーは頁7の序で、サンドイッチは主に立食の昼食や夜の集まりに使うもので、軽くて、しかも腹にたまる食事だけが求められる場に向くと書いている。
頁24の条は、序に挙がった席とは別の食べ手を名指して終わる。原文は「These are palatable, and are very much better for the average workman than bread and ham.」で、口に合い、ふつうの労働者にはパンとハムよりずっとよい、という一文である。
検証ストーリー
2011年に米国の料理雑誌 SAVEUR に載った記事「The History of Sandwiches Through American Cookbooks」は、この一品を1894年にさかのぼらせて紹介している。ローラーが1894年の本『Sandwiches』で労働者の昼食を上品にしようとし、小麦のパンと白パンの両方を使って、味をつけたカッテージチーズを塗った二段重ねのサンドイッチを提案した、という書き方である。ローラーの本は1894年に初版が出たとされ、1912年版の扉にも「Revised and Enlarged Edition」の名乗りとともに、1894年と1912年の著作権の年が並ぶ。
記事はローラーの言葉として、ふつうの労働者にはパンとハムよりずっとよいという一文も引いている。ただ、それが1894年版のどの頁にあるのかは示しておらず、引かれた一文は1912年版の文と同じである。記事が1894年版を開いて書かれたのか、のちの版から引かれたのかは分からず、この条が1894年の初版にすでにあったかどうかも分かっていない。
ほかのサンドイッチの本では、1902年にサンフランシスコで出たサウスワース(May E. Southworth)の『One Hundred and One Sandwiches』にも、1909年にシカゴで出たフラー(Eva Greene Fuller)の『The Up-to-Date Sandwich Book』にも、ワークマンの名の付くサンドイッチは無い。「Workman's Sandwich」とだけ題した見出しは、この2冊にも、ローラーの1912年版にも無い。3冊を通して、労働者の名を冠したサンドイッチはローラーの頁24の一品に限られる。
当時、労働者に出すサンドイッチと言えばこれ、という品があったのかどうか。この名で呼び始めたのが誰で、いつだったのか。どちらも分からない。
検証ログ 追記専用の監査証跡
| 日付 | 結果 | 確度 | 主張 / 出典 | 更新者 |
|---|---|---|---|---|
| 2026-10-21 | 支持 | C→B |
🚫 この記述は後の検証で訂正された(→ 該当行へ) 1912年にフィラデルフィアで出たローラー『Sandwiches』の改訂増補版の頁24〜25に『Workman's Cheese Sandwiches』の見出しがあり、泡立てたカッテージチーズを黒パンと白パンの三枚重ねに挟み、ふつうの労働者にはパンとハムよりずっとよいと書く。遅くともこの年には、米国の料理書に Workman's の名が付くサンドイッチが載っていた
|
研磨係 |
| 2026-10-21 | 不明 | B→B |
2011年の雑誌記事(SAVEUR)は、ローラーが1894年の本で労働者の昼食を上品にしようとし、カッテージチーズを塗った小麦と白パンの二段重ねのサンドイッチを提案したと書く。ただし記事は1894年版のどこにあるかを書いておらず、引く一文は1912年版と同じなので、記事が1894年版を見て書いたかは分からない。一次史料で確かめるまで初出は1912年のまま
|
研磨係 |
| 2026-10-21 | 不明 | B→B |
1902年にサンフランシスコで出たサウスワース『One Hundred and One Sandwiches』に、ワークマンの名のサンドイッチは無い
|
研磨係 |
| 2026-10-21 | 不明 | B→B |
1909年にシカゴで出たフラー『The Up-to-Date Sandwich Book』に、ワークマンの名のサンドイッチは無い
|
研磨係 |
| 2026-10-21 | 支持 | B→B |
1912年にフィラデルフィアで出たローラー『Sandwiches』の改訂増補版の頁24〜25に『Workman's Cheese Sandwiches』の見出しがあり、泡立てたカッテージチーズを黒パンと白パンの三枚重ねに挟み、ふつうの労働者にはパンとハムよりずっとよいと書く。遅くともこの年には、米国の料理書に Workman's の名が付くサンドイッチが載っていた
|
研磨係 |
| 2026-10-21 | 支持 | B→B |
ローラー1912年の改訂増補版は、サンドイッチを主に立食の昼食や夜の集まりに出すものとする。本全体を家庭向けの料理書とは書いていない
|
研磨係 |
構成素材
この料理を構成する素材の成立史へ。「成立史は準備中」の素材はまだページがありません。
- 素材パン成立史は準備中