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ケーキ・ア・リタリエンヌ 時期 C起源説 B検証済

確度は2軸: 時期=成立時期の固さ/起源説=発祥譚(説)の固さ(A〜Dの4段階・別々に持つ)。確度とは?→

英国 ・ 遅くとも1888年には英国の料理書に載る。それより前にいつから作られていたかは史料で切れない ・ 成立年代 〜1888 ・ 主役食材 肉

記章(DB由来の作図・装飾/監修・認証ではない)|起源説確度B・検証済B記章(DB由来の作図・装飾)

ケーキ・ア・リタリエンヌ(Cakes à l'Italienne)は、冷めた肉を小さな平たい形にまとめて焼き、「イタリア風」の名で19世紀の英国の家庭向け料理書に載った一品である。遅くとも1888年には作り方が本に載っているが、それより前のいつから作られていたのかも、この名がイタリアから来た料理であることを意味するのかも、分かっていない。

3ゲート

食材入手ゲート
冷めた肉か鶏(在来の食材)、パン粉、卵。添えるのは茹でたイタリアのパスタ(1888年 フーパー『Nelson's Home Comforts』第9版 頁45〜46)
調理技術ゲート
細かくして小さく平たい形にまとめ、衣をつけて焼く
場ゲート
ゼラチン製造会社が出した英国の家庭向け料理書の、肉の小皿料理の章に載る。冷めた肉の使い回しとして書かれている

成立年代と成立ゲート

主役食材(肉)の到来データが未登録(不明)のため、到来による下限(縦線)は表示していない。帯は成立年代を示す。

成立年代と成立ゲート成立 〜188818721896

検証メモ: 英国の料理書で『à l'Italienne(イタリア風)』の名が付く、小さな平たい焼き物。ロンドンのゼラチン製造会社が出したメアリー・フーパーの料理書『Nelson's Home Comforts』は、1888年の第9版と1892年の第13版に『Meat Cakes à l'Italienne』の名で、冷めた肉か鶏を細かくしてパン粉・アンチョビのエッセンス・パセリ・卵でまとめ、小さな平たい形にして卵とパン粉をつけてバターで焼き、茹でたイタリアのパスタを添える作り方を載せる。『Cakes à l'Italienne』だけの見出しは見つかっておらず、確かめられたのはこの1品だけである。呼び名は添えるパスタを指すとも読めるが、本は説明していない。同じ著者は1874年の本で、パスタを使わないジャガイモの焼き物も『Potatoes à l'Italienne』と呼んでおり、この呼び名がイタリアから来た料理を示すとは限らない。イタリアに全く同じものがあるかは分かっていない。

起源説

未確定

★主 遅くとも1888年の英国の料理書に『à l'Italienne』の名が付く小さな平たい焼き物(Meat Cakes à l'Italienne)が載っていた(始まりは未特定) B

ロンドンのゼラチン製造会社 G. Nelson, Dale & Co. が出したメアリー・フーパー(Mary Hooper)の料理書『Nelson's Home Comforts』は、1888年の第9版と1892年の第13版の頁45〜46に、同じ文言で『Mea…続きを読む

ロンドンのゼラチン製造会社 G. Nelson, Dale & Co. が出したメアリー・フーパー(Mary Hooper)の料理書『Nelson's Home Comforts』は、1888年の第9版と1892年の第13版の頁45〜46に、同じ文言で『Meat Cakes à l'Italienne』の見出しを立て、冷めた肉か鶏を細かくしてパン粉・アンチョビのエッセンス・パセリ・卵でまとめ、小さな平たい形にして卵とパン粉をつけ、少量のバターで焼き、茹でたイタリアのパスタを添える作り方を載せる。『Cakes à l'Italienne』だけの見出しは見つかっておらず、この名の付く小さな平たい焼き物で確かめられたのはこの1品だけである。呼び名の『à l'Italienne(イタリア風)』は添えるパスタを指すとも読めるが、本は説明していない。同じフーパーは1874年の『Little Dinners』で、茹でてよくつぶしたジャガイモに卵黄・クリーム・バターを混ぜ、泡立てた卵白を合わせて焼く、パスタもチーズも使わない品を『Potatoes à l'Italienne』と呼んでいる。また1891年に彼女が訳したフランスの料理書は、おろしチーズをまぶしたマカロニが『à l'Italienne』と呼ばれるのは、おそらくイタリアではこうして食べないからだろうと書く。この呼び名は、イタリアから来た料理であることを示すとは限らない。1888年より前の版にこの条があったか、イタリアに全く同じものがあるか、誰がいつこの名で呼び始めたかは分からない

解説

冷めた肉を銀貨ほどの大きさに

ロンドンのゼラチン製造会社 G. Nelson, Dale & Co. は、メアリー・フーパー(Mary Hooper)が書いた家庭向けの料理書『Nelson's Home Comforts』を出していた。1888年に出たその第9版の、肉の小皿料理を集めた章に「Meat Cakes à l'Italienne」の見出しがある。冷めた肉か鶏をごく細かくし、パン粉、アンチョビのエッセンス、パセリ、胡椒、塩を加えて卵でまとめる。手に粉をはたいて半クラウン銀貨(当時の英国の硬貨)ほどの大きさに丸め、スプーンの背で押して平たくし、卵とパン粉をつけて少量のバターで焼く。温めた皿に盛り、茹でたイタリアのパスタを添える。名前の「ケーキ」は甘い菓子のことではなく、こうして肉を丸めて平たくした小さな形を指している。

主役の冷めた肉や鶏は、英国の家庭の台所に日ごろからあったものである。この品は一から肉を用意する料理としてではなく、手元に残った冷めた肉を使い回す一品として書かれている。

1888年の第9版から

この本の4年後、1892年に出た第13版にも、同じ頁に同じ文言でこの作り方が載っている。一方で、第9版より前の版にこの条がすでにあったのかは分かっていない。フーパーがそれ以前に出した別の料理書、1874年・1876年・1885年に版を重ねた『Little Dinners』や1876年の病人向けの料理書には、この肉の焼き物は載っていない。

遅くとも1888年には、この名とこの作り方が英国の家庭向けの料理書に載っていた。それより前のいつから作られていたのかは、いまある史料からは言えない。また「à l'Italienne」の名が付く小さな平たい焼き物として見つかっているのは、この肉の1品だけで、「Cakes à l'Italienne」とだけ題した作り方は見つかっていない。

検証ストーリー

1888年の作り方を読むと、イタリアの名が出てくるのは、皿に添える茹でたパスタだけである。肉の玉そのものはパン粉とアンチョビとパセリと卵でまとめたもので、名前の「イタリア風」はこの添え物を指しているとも読める。けれども、本はそのわけを説明していない。

ところが『Nelson's Home Comforts』を書いたメアリー・フーパーは、それより14年前の1874年に出した料理書『Little Dinners』で、茹でてよくつぶしたジャガイモに卵を混ぜて焼く品を「Potatoes à l'Italienne」と呼んでいる。この品にはパスタもチーズも使われていない。フーパーが「イタリア風」と呼んだ料理は、パスタを添えるものに限られていなかった。

1891年、フーパーはフランスのガブリエル・ル・ブラスール(Gabrielle Le Brasseur)の料理書を英語に訳して出した。そのなかに、おろしチーズをまぶしたマカロニが「à l'Italienne」と呼ばれるのは「おそらくイタリアではこうして食べないからだろう」という一文がある。当時の英国やフランスの料理書で「イタリア風」と名付けられた料理が、イタリアで食べられていたものとは限らなかったことが、この一文からうかがえる。

冷めた肉を丸めて平たく焼き、茹でたパスタを添えるこの品と全く同じものがイタリアにあったのかは、分かっていない。誰がいつこの焼き物を作り始め、なぜ「イタリア風」と呼んだのかを語る記録も、見つかっていない。

検証ログ 追記専用の監査証跡

日付結果確度主張 / 出典更新者
2026-10-21 支持 C→B

🚫 この記述は後の検証で訂正された(→ 該当行へ)

1888年にロンドンで出たフーパー『Nelson's Home Comforts』第9版の頁45〜46に『Meat Cakes à l'Italienne』の条があり、冷めた肉か鶏をまとめた小さな平たい形を卵とパン粉をつけてバターで焼き、茹でたイタリアのパスタを添える。遅くともこの年には、英国の料理書にこの名の付く小さな平たい焼き物が載っていた
研磨係
2026-10-21 支持 B→B

🚫 この記述は後の検証で訂正された(→ 該当行へ)

1892年の第13版も、同じ頁45〜46に同じ文言で『Meat Cakes à l'Italienne』の条を載せる
研磨係
2026-10-21 不明 B→B

🚫 この記述は後の検証で訂正された(→ 該当行へ)

同じフーパーは1874年の『Little Dinners』で、パスタもチーズも使わない、裏ごししたジャガイモに卵を混ぜて焼く品を『Potatoes à l'Italienne』と呼ぶ。この著者の『à l'Italienne』は、添えるパスタを指すとは限らない。この本に『Meat Cakes à l'Italienne』の条は無い
研磨係
2026-10-21 不明 B→B
フーパーが1891年に訳したフランスの料理書は、おろしチーズをまぶしたマカロニが『à l'Italienne』と呼ばれるのは、おそらくイタリアではこうして食べないからだろうと書く。当時の英仏の料理書の『à l'Italienne』は、イタリアから来た料理であることを示すとは限らない(Meat Cakes à l'Italienne そのものには触れていない)
研磨係
2026-10-21 支持 B→B
1888年にロンドンで出たフーパー『Nelson's Home Comforts』第9版の頁45〜46に『Meat Cakes à l'Italienne』の条があり、冷めた肉か鶏をまとめた小さな平たい形を卵とパン粉をつけてバターで焼き、茹でたイタリアのパスタを添える。遅くともこの年には、英国の料理書にこの名の付く小さな平たい焼き物が載っていた
研磨係
2026-10-21 支持 B→B
1892年の第13版も、同じ頁45〜46に同じ文言で『Meat Cakes à l'Italienne』の条を載せる
研磨係
2026-10-21 不明 B→B

🚫 この行の文は、後の行で書き直した(→ 該当行へ)

研磨係
2026-10-21 不明 B→B
同じフーパーは1874年の『Little Dinners』で、パスタもチーズも使わない、茹でてよくつぶしたジャガイモに卵黄・クリーム・バターを混ぜ、泡立てた卵白を合わせて焼く品を『Potatoes à l'Italienne』と呼ぶ。この著者の『à l'Italienne』は、添えるパスタを指すとは限らない。この本に『Meat Cakes à l'Italienne』の条は無い
研磨係

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