食文化圏 / ラテンアメリカ
中米料理の成立史
ラテンアメリカの食文化圏「中米」に属する料理 7 品の成立史。 いつ・どこで成立したかを、3ゲート(食材入手/調理技術/場)・確度2軸・検証ログで根拠まで辿れます。
この食文化圏の指紋 DB由来のデータ集計(装飾でなく事実)
成立年代の分布成立年代の分布(最古 600 年〜最新 1914 年)。
食材は在来か外来か律速食材が在来(もとから現地にあった)か、外来(交易・開国・植民地交易などで届いた)かの比率。
在来 1 外来 3
所属する料理 7
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ププサ
エルサルバドル 600–1570
時C説C
ププサは、石灰処理したトウモロコシ生地を具で挟んで焼くエルサルバドルの国民食である。「ピピル人が発明した一国の料理」と語られることがあるが、その本体はメソアメリカ全域に2000年遡る在来の食であり、誰が・どの国が生んだかはいまも決着していない。
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ペピアン
グアテマラ 1000–1600
時B説B
種子と唐辛子を香ばしく煎ってすり潰し、とろみをつけて煮込むグアテマラの国民的シチュー。スペイン人が海を渡ってくるはるか前、マヤの社会で生まれた古い料理である。
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ナカタマル
ニカラグア 1522–?
時B説B
ニカラグアの日曜の朝、バナナ葉の包みをほどくと湯気とともに豚肉と米の香りが立つ。この「肉のタマル」は、先住ニカラオ族の狩猟肉入りマサが土台にあり、そこに征服後の豚がのって今の姿になった、二つの時代が重なった一皿である。
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ガジョ・ピント
コスタリカ/ニカラグア 1774–1900
時B説C
コスタリカの朝食「ガジョ・ピント」には、ある農夫が一九三〇年に冗談から生み出したという愛される起源譚がある。だが学術はこれを、後から作られた物語=創られた伝統とみている。
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バレアダ
ホンジュラス 1880–1950
時B説B
ホンジュラスの軽食バレアダ。小麦のトルティーヤに豆を塗って包んだだけの素朴な一品だが、その名は『弾丸(バラ)』に由来する。バナナ産業に沸いた北部海岸の港町で生まれた、移民と労働者の食である。
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カサード
コスタリカ 1900–1960
時B説C
コスタリカの食堂で日々供される米・豆・肉・揚げバナナの定食。その名『カサード(既婚者)』の由来には二つの語源話が今も並び立ち、どちらも20世紀後半に生まれた俗説で、決め手のある定説はない。
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ビゴロン
ニカラグア 1914–?
時B説B
ビゴロンは、塩茹でのユカに揚げた豚皮とキャベツの酢漬けを添え、バナナの葉に山盛りにするニカラグアの屋台料理。作り手も生まれた年も、そして「精力増強」を指す意外な名の出どころまで分かっている、屋台にしては珍しく素性のはっきりした一皿である。