食材から辿る / その他・調査中
ナツメヤシ 素材 時期 B検証済
ナツメヤシが、いつ・どこで食べ物として成立し、各地へどう伝わったかをまとめています。 原産地での成立を3ゲート(食材入手・調理技術・場)で示し、その後の各地への到来を記録でたどります。
ナツメヤシ(Phoenix dactylifera)は原産地ペルシア湾岸〜南メソポタミアで、前5000年ごろ(アラビア新石器時代/湾岸)に野生〜初期栽培の果実が採集・食用され、前4千年紀までに栽培化が確立(考古植物学・図像・ゲノム解析=Gros-Balthazard & Flowers 2020)。のち北アフリカへ伝播。食用は入手=採集/栽培と同時(パターンA)
3ゲート
- 食材入手ゲート
- 原産地ペルシア湾岸〜南メソポタミアでの採集・栽培化(Phoenix dactylifera)=前5000〜4000年ごろ(在来)
- 調理技術ゲート
- 生食・天日乾燥(果実をそのまま食べる/乾燥で保存)。加熱調理を要さず自明
- 場ゲート
- 食材入手と同年(ナツメヤシの食用は入手=採集/栽培と同時に成立。場ゲートは退化)
各地への伝来 3
各地で食べ物として定着した時期の記録です。地域によっては、それに先立つ物理的な到来(観賞用など、食用より前の前史)が含まれることがあります。
- 前5000〜前2000頃 アラビア半島 在来
- 前5000〜前3000頃 イラク 在来在地栽培
- 前3000〜前2000頃 レバント 在来
ナツメヤシの到来が成立を縛った料理 1
ナツメヤシが届く前には成り立たなかった料理です。到来年が、その料理の物理的な下限になります。
- クライチャ イラク800年ごろ
ナツメヤシを使う料理 1
- ハニーニ サウジアラビア1700年ごろ