食材から辿る / 新大陸(コロンブス交換)
バニラ 素材 時期 B検証済
バニラが、いつ・どこで食べ物として成立し、各地へどう伝わったかをまとめています。 原産地での成立を3ゲート(食材入手・調理技術・場)で示し、その後の各地への到来を記録でたどります。
先コロンブス期のメソアメリカ(トトナカ族の栽培・アステカの食用)。原産地メキシコ湾岸。文献初出1552年バディアヌス写本。栽培化の正確な年代は考古的に未確定のため成立窓は接触期〜文献初出で保守的に取る
3ゲート
- 食材入手ゲート
- 栽培化(メソアメリカ=メキシコ湾岸のトトナカ族領で在来の蘭 Vanilla planifolia を栽培)。原産地での栽培化年は考古的に未確定だが、遅くとも接触期1519年〜文献初出1552年(バディアヌス写本 Libellus de Medicinalibus Indorum Herbis)までに食用が確立
- 調理技術ゲート
- 莢のキュアリング(湯通し・発酵・天日乾燥)でバニリンを生成し香料化。生莢は無香で、この加工なしには香りは立たない。原産地トトナカ族で在来の加工知
- 場ゲート
- 食材入手と同年(原産地メソアメリカでの食用は栽培化=入手と同時に成立。アステカはショコラトルの香料に使用。場ゲートは退化)。※旧大陸へはコロンブス以後の物理到来が先行し場ゲートに数えない
各地への伝来 2
各地で食べ物として定着した時期の記録です。地域によっては、それに先立つ物理的な到来(観賞用など、食用より前の前史)が含まれることがあります。
- 1400〜1552頃 メキシコ 在来
- 1880〜1900頃 コモロ 植民地交易在地栽培
バニラの到来が成立を縛った料理 1
バニラが届く前には成り立たなかった料理です。到来年が、その料理の物理的な下限になります。
- バニラ風味ロブスター コモロ1890年ごろ