食材から辿る / 取り合わせ
ジャガイモと鶏肉 取り合わせ 時期 C検証済
ジャガイモと鶏肉は、それだけでは一皿の形が決まらない食材の取り合わせです。 ジャガイモと鶏肉を合わせることが、いつ・どこで始まり、どう広まったかをまとめています。
遅くとも1886年(明治19年)までに日本で(始まりは未特定)
この取り合わせの素材 2
この取り合わせを成り立たせる素材の成立史へ。「成立史は準備中」の素材はまだページがありません。
起源説
未確定
★主 遅くとも1886年には熱海で鶏肉にジャガイモやニンジンを混ぜて煮ていた(始まりは未特定) B
明治19年(1886)12月の『大日本農会報告』に載る田中芳男の熱海の話は、湯治中に作らせた料理の一つとして、鶏肉に瓜哇薯(ジャガイモ)や胡蘿蔔(にんじん)などを混ぜて煮たものを挙げ、この地方でも前からこうした料理を作り、俗に薩摩煮と呼ぶと述べる。明治27年(…続きを読む
明治19年(1886)12月の『大日本農会報告』に載る田中芳男の熱海の話は、湯治中に作らせた料理の一つとして、鶏肉に瓜哇薯(ジャガイモ)や胡蘿蔔(にんじん)などを混ぜて煮たものを挙げ、この地方でも前からこうした料理を作り、俗に薩摩煮と呼ぶと述べる。明治27年(1894)8月の『家庭雑誌』の「雞肉の調和煮」は、大根・胡蘿蔔・葱・生揚・銀杏・じやがいも・さつまいもなどを賽の目に切って味淋醤油で長く煮、柔らかくなったところへ小さく切った雞肉を入れ、葛でとろみを付ける。大正14年(1925)の西洋料理の本『實用西洋料理法』は、献立の一品「ブウレー、ソテー(鷄の焙燒)」で、メリケン粉を付けてバターとサラダ油で焼いた鶏に、茹でて粉をふかせた馬鈴薯を付け合わせて出す。同じ年の惣菜の本『斬新美味惣菜料理顧問』は、鶏の挽肉を擂り込んだ味噌汁「あられ芋、玉葱、青豆、當り汁」の材料に馬鈴薯・玉葱・青豆を挙げる。昭和18年(1943)の農繁期の共同炊事の献立は、乱切りの馬鈴薯を油で炒め、玉葱と鶏肉を加えて砂糖と醤油で味を付ける「とり肉野菜の甘煮」を載せる。誰がいつ始めたかを示す史料は見つかっていない。
- 支持 静岡県信用販売購買利用組合聯合会『戦時農繁期栄養食共同炊事献立』静岡県信用販売購買利用組合聯合会、昭和18年(1943)5月、コマ14、国立国会図書館デジタルコレクション PID 1096314 重み5
- 支持 大日本料理研究会 編『斬新美味惣菜料理顧問』大日本料理研究会、大正14年(1925)、コマ25、国立国会図書館デジタルコレクション 重み5
- 支持 宇野彌太郎 著『實用西洋料理法』大倉書店、大正14年(1925)、コマ42、国立国会図書館デジタルコレクション 重み5
- 言及 マダーム・ブラン 述、洋食庖人 編『軽便西洋料理法指南:実地応用 一名・西洋料理早学び』久野木信善、明治21年(1888)11月、コマ11、国立国会図書館デジタルコレクション PID 849016 重み5
- 支持 『大日本農会報告』(65)、大日本農会、1886年(明治19)12月、国立国会図書館デジタルコレクション PID 2327212 コマ37(国立国会図書館内・図書館送信限定) 重み5
- 支持 『家庭雑誌』(36)、家庭雑誌社、明治27年(1894)8月、国立国会図書館デジタルコレクション PID 11206270 コマ18(図書館・個人送信資料) 重み5
この取り合わせを使った名前のない料理 2
名前が付いていない料理の、史料に現れた例。同じ作り方は一つにまとめています。
日本
- プウレー・ソテー主な素材はジャガイモと鶏肉。調理は茹で・焼く。1925年の史料に現れる。
- とり肉野菜の甘煮主な素材はジャガイモと鶏肉と玉ねぎ。調理は炒め・煮る。1943年の史料に現れる。