食材から辿る / その他・調査中
ピーナッツバター 素材 時期 B検証済
ピーナッツバターが、いつ・どこで食べ物として成立し、各地へどう伝わったかをまとめています。 原産地での成立を3ゲート(食材入手・調理技術・場)で示し、その後の各地への到来を記録でたどります。
19世紀末の米国(北米)で成立。落花生は南米原産で北米には大西洋奴隷貿易を介し17〜18世紀に到来済み。律速は「焙煎落花生を加熱したミル面で磨砕し、粉でなくバター状のペーストにする」加工技術で、現存最古の製法記録が Edson 1884年米国特許306,727号(初出年=1884)。Kellogg 1895年出願(1897年成立)の特許580,787号が療養食 nut butter として実用化し、1890年代末に 'peanut butter' の名で商業流通、1903年 Straub の磨砕機特許と1904年セントルイス万博で大衆化。成立年は1884年(幅1884–1904)
3ゲート
- 食材入手ゲート
- 落花生(Arachis hypogaea・新大陸原産)が北米で常時入手できること。南米原産→ポルトガル/スペイン人が西アフリカへ運び、大西洋奴隷貿易で17〜18世紀に北米へ到来。1700年代初頭にバージニアで栽培、19世紀に南部で商業栽培が拡大し南北戦争期に全国的な消費財となる。到来台帳: 植民地交易@米国 1700年ごろ(幅1650–1800)=下限は1884年より十分早く
- 調理技術ゲート
- 焙煎した落花生を加熱したミル/ロール面で磨砕し、粉(ピーナッツ粉)でなくバター状の稠度のペーストにする加工。Edson 1884年特許306,727号が「約100°Fに熱したミル面で磨砕すると冷却後にバター/ラード/軟膏状の稠度になる」と初めて記載。Kellogg 1895年出願特許580,787号は湯煮+ロール圧搾で nut meal と nut butter を分離する別法。1903年 Straub の磨砕機特許で機械化・量産化。到来台帳: 加熱ミル磨砕機 技術発明@北米 1884年
- 場ゲート
- 商業・療養食の場。Kellogg のバトルクリーク療養所(1895〜)で咀嚼困難な患者向けの高蛋白食として供され、1890年代末にフィラデルフィアの精製業者等が 'peanut butter' の名で市販。1904年セントルイス万博の販売を経て一般家庭の大衆食品へ(担い手=製造業者・療養所→大衆・商業流通)
各地への伝来 1
各地で食べ物として定着した時期の記録です。地域によっては、それに先立つ物理的な到来(観賞用など、食用より前の前史)が含まれることがあります。
- 1884〜1904頃 米国 技術発明加工
ピーナッツバターの到来が成立を縛った料理 1
ピーナッツバターが届く前には成り立たなかった料理です。到来年が、その料理の物理的な下限になります。
- ピーナッツバターアンドジェリーサンドイッチ 米国1895年ごろ