食材から辿る / 在来
鳩 素材 時期 B検証済
鳩が、いつ・どこで食べ物として成立し、各地へどう伝わったかをまとめています。 原産地での成立を3ゲート(食材入手・調理技術・場)で示し、その後の各地への到来を記録でたどります。
岩鳩 Columba livia は地中海沿岸・北アフリカ・西アジアの在来種で、旧石器時代から狩猟で食用にされた(ジブラルタル・ゴーラム洞窟=6.7万年前〜2.8万年前の連続層に切痕・焼痕・歯痕。ネアンデルタール人層11と現生人類層の双方)。食材としての成立は在来=家畜化を待たない。飼養(半家畜化)の直接証拠は後期青銅器時代キプロス(ハラ・スルタン・テッケ)前1400年ごろが最古、鳩舎は前1千年紀に一般化し、ローマ期には5,000羽規模の鳩舎と雛鳩の肥育が農書に記述される(Varro 前37年ごろ)
3ゲート
- 食材入手ゲート
- 在来。岩鳩 Columba livia は地中海沿岸・北アフリカ・西アジアの在来種で、崖・岩場の営巣地から狩猟で入手できた(到来事象なし)。人による食用処理の最古の直接証拠はジブラルタル・ゴーラム洞窟の6.7万年前(67,900±5,150 BP)層以降=切痕28点・焼痕158点・歯痕15点(Blasco et al. 2014)
- 調理技術ゲート
- 火による加熱調理(焼く)。ゴーラム洞窟の鳩骨には火中・熾火での加熱を示す二重変色があり、旧石器時代から在る在来知
- 場ゲート
- 狩猟採集民の日常食として成立し、食材入手と同年(律速は食材入手)。飼養鳩による雛鳩(スクワブ)の安定供給は後代の第二段階=キプロス前1400年ごろの半家畜化、前1千年紀の鳩舎普及、ローマ期の大規模鳩舎・肥育(Varro III.7)
各地への伝来 2
各地で食べ物として定着した時期の記録です。地域によっては、それに先立つ物理的な到来(観賞用など、食用より前の前史)が含まれることがあります。
- 前65000頃 地中海 在来
- 前3200〜前3000頃 エジプト 在来