食材から辿る / 旧大陸

春雨 素材 時期 C検証済

原産地 中国 ・ 成立年代 1000〜

春雨が、いつ・どこで食べ物として成立し、各地へどう伝わったかをまとめています。 原産地での成立を3ゲート(食材入手・調理技術・場)で示し、その後の各地への到来を記録でたどります。

西暦1000年前後(宋代)までに中国で成立。緑豆など豆類の澱粉から作る乾燥麺(粉絲)で、乾麺=保存食として華北(現・山東省一帯)を中心に作られた。原料の豆類澱粉は在来で外来到来律速がなく、成立を決めたのは澱粉を糊化して穴あき容器から熱湯中へ押し出し、冷却・乾燥する製麺加工技術。年代は幅が大きく代表値として1000年を採る(一次史料での初出年は未特定)。日本へは禅宗の精進料理の材料として鎌倉時代に伝来したとされ、日本名『春雨』はのちの命名。現在は緑豆のほかジャガイモ・サツマイモ・トウモロコシ澱粉のものが広く流通する

3ゲート

食材入手ゲート
在来(原産地・中国での在地入手): 主原料は緑豆など豆類の澱粉。豆類は中国で古くから栽培される在来作物で外来到来律速はなく、澱粉の抽出(加工 route)で常時入手可能。現在はジャガイモ・サツマイモ・トウモロコシ澱粉も使われるが、成立時の原料は緑豆等の豆類澱粉
調理技術ゲート
澱粉製麺の加工技術(律速): 澱粉を熱湯で練って糊化させ、さらに澱粉と湯を加えて生地を作り、直径1mmほどの穴の開いた容器から熱湯中へ押し出して煮沸、水冷後に乾燥(日本産は凍結を挟む冷凍製法、のち天日乾燥)。糊化・押し出し・乾燥の一連の工程が春雨を春雨たらしめる律速要因
場ゲート
乾麺=長期保存できる保存食として産地(華北・現山東省一帯)で作られ、市場流通に乗って広く食された。原産地では入手(澱粉の加工)と同時に食用が成立し、場ゲートは退化

各地への伝来 2

各地で食べ物として定着した時期の記録です。地域によっては、それに先立つ物理的な到来(観賞用など、食用より前の前史)が含まれることがあります。

  • 1000頃 中国 在来加工
  • 1910〜1930頃 朝鮮半島 交易路

春雨を使う料理 2

← ほかの食材を見る