食材から辿る / その他・調査中
砂糖漬けの果物 素材 時期 C検証済
砂糖漬けの果物が、いつ・どこで食べ物として成立し、各地へどう伝わったかをまとめています。 原産地での成立を3ゲート(食材入手・調理技術・場)で示し、その後の各地への到来を記録でたどります。
果物を砂糖で煮て保存する作り方は、マムルーク朝期のエジプトで編まれた料理書『Kanz al-fawāʾid』に見え、遅くとも14世紀(校訂者が引く写本の年代=ヒジュラ暦8世紀)には在った。いつ始まったかは史料で決められていない。砂糖が無ければ作れないので、エジプトに砂糖づくりが届いた8世紀(幅700〜900年)より前ではない。北米には遅くとも1742年に届いていた(ヴァージニアで印刷された料理書に作り方が載る)
3ゲート
- 食材入手ゲート
- 果物と砂糖。果物は各地にあり、作れるかどうかを決めるのは砂糖。砂糖はイスラーム期の交易路でエジプトへ8世紀に届いた(幅700〜900年)
- 調理技術ゲート
- 果物や果皮を砂糖の糖液で煮て、糖を含ませて保存する作り方。14世紀エジプトの料理書に、シトロンの皮を塩水につけて苦みを抜き、砂糖と蜂蜜で煮る作り方が載る。1742年ヴァージニアの料理書では、砂糖で煮た果物にさらに精製糖をまぶし、温かいオーブンで乾かす
- 場ゲート
- マムルーク朝期エジプトの料理書に載る調理。北米では18世紀の家庭向け料理書に載り、輸入した砂糖を使って家で作られた
各地への伝来 1
各地で食べ物として定着した時期の記録です。地域によっては、それに先立つ物理的な到来(観賞用など、食用より前の前史)が含まれることがあります。
- 1742頃 米国 植民地交易加工