食材から辿る / その他・調査中
緑クルーン 素材 時期 C検証済
緑クルーンが、いつ・どこで食べ物として成立し、各地へどう伝わったかをまとめています。 原産地での成立を3ゲート(食材入手・調理技術・場)で示し、その後の各地への到来を記録でたどります。
カンボジア(メコン下流域)の在来香草ペースト。構成香辛料の在地入手と搗き潰しによるペースト化は古層に遡り、扶南期オケオ遺跡の磨石残渣でウコン・ガランガル・フィンガールート・バンウコン・シナモン等の粉砕が2〜3世紀(スラブ直下の炭化材 207–326 CE)に確認される=クルーン型の香味ペーストの技術的・食材的前提はこの時期までに揃う。ただし『緑クルーン』という色別の呼び分け自体が文献に記述されるのは近現代で、確認できる記述は2000年 Nusara Thaitawat『The Cuisine of Cambodia』。したがって成立年代の窓は広く、200年(構成要素の在地確認)〜2000年(色別分類としての文献記述)で、代表値は特定できない
3ゲート
- 食材入手ゲート
- 構成はレモングラス(主に葉と茎)・フィンガールート等の根茎・ガランガル・ウコン・コブミカン(葉/皮)・ニンニク・エシャロットで、いずれもメコン下流域〜東南アジア大陸部の在来ないし古代に定着した香辛料。唐辛子を含まない。構成根茎香辛料(ウコン/ガランガル/フィンガールート/バンウコン)の在地利用はオケオ(扶南)の磨石残渣で2〜3世紀に確認される
- 調理技術ゲート
- 石臼・木臼と杵(クメールの trâbal / thbal・クロック)での搗き潰しによる生ペースト化
- 場ゲート
- 家庭の日常調理で作り置きされる基礎調味ペーストであり、市場でも量り売りされる。特定の階層・接面・共同体に律速されない土着の日用品(宮廷起源説は史料の裏づけを欠く)
各地への伝来 1
各地で食べ物として定着した時期の記録です。地域によっては、それに先立つ物理的な到来(観賞用など、食用より前の前史)が含まれることがあります。
- 時期不明 カンボジア 在来
緑クルーンを使う料理 1
- サムラー・カコー カンボジア