食材から辿る / 在来
カタツムリ 素材 時期 C検証済
カタツムリが、いつ・どこで食べ物として成立し、各地へどう伝わったかをまとめています。 原産地での成立を3ゲート(食材入手・調理技術・場)で示し、その後の各地への到来を記録でたどります。
陸生カタツムリ(陸産腹足類)は世界各地に在来し、狩猟採集段階から食用。考古学的最古の証拠は南アフリカ Border Cave で焙り調理された大型陸生巻貝(Achatina)の殻=約17万〜7万年前(Wojcieszak et al. 2023)。地中海周縁ではエスカルゴ食の古典的伝統として escargotières(陸生巻貝の貝塚)がマグレブのイベロモーリュジアン/カプサ文化に多数残る(およそ前20000〜前6000年・Lubell 2004)。食材入手=採集は人類の採集行動と同時代で、年代に大きな幅がある(下限は既知の最古証拠に基づく下限年)
3ゲート
- 食材入手ゲート
- 採集(在来の陸生カタツムリを狩猟採集で入手)。世界各地に在来の陸生腹足類が広く分布し、特定の栽培化を要さない自明な食材入手。原産地の概念を持たない汎存資源
- 調理技術ゲート
- 焼く・茹でる等の加熱。Border Cave(南アフリカ)では約17万年前に焙り調理の痕跡(殻のアラゴナイト→方解石転移=加熱を示す)。原産地で在来の自明な用法
- 場ゲート
- 食材入手と同年(採集した陸生巻貝の食用は入手=採集と同時に成立。場ゲートは退化)
各地への伝来 2
各地で食べ物として定着した時期の記録です。地域によっては、それに先立つ物理的な到来(観賞用など、食用より前の前史)が含まれることがあります。
- 前168000〜前68000頃 南アフリカ 在来在地栽培
- 前18000頃 モロッコ 在来