食材から辿る / その他・調査中
ロゼル 素材 時期 C検証済
ロゼルが、いつ・どこで食べ物として成立し、各地へどう伝わったかをまとめています。 原産地での成立を3ゲート(食材入手・調理技術・場)で示し、その後の各地への到来を記録でたどります。
西アフリカ〜サヘル(旧称『西スーダン』)の熱帯アフリカ原産のアオイ科植物 Hibiscus sabdariffa(ロゼル)。作物学文献は前4000年ごろまでに『西スーダン』で栽培化されたとするが、直接年代づけられた考古植物遺存は報告がなく年代幅は広い(前6000〜前1000)。栽培化はまず食用種子のため、のちに葉・若芽・萼(がく)の利用が加わった(PROSEA)。文献初出は1576年=ヨーロッパでの記録で、野菜・食用作物としては17世紀に南北アメリカ・アジアへ拡散した。初出≠発祥=1576年は年代窓の上限に過ぎず、成立年(原産地での入手+食用)は栽培化年に置く
3ゲート
- 食材入手ゲート
- 在来(熱帯アフリカ原産の Hibiscus sabdariffa を西アフリカ〜サヘル帯で在地栽培=栽培化)=前4000年ごろ(幅 前6000〜前1000)。まず食用種子、のちに葉・若芽・萼を利用(PROSEA)。原産地では自明に入手可能で、年代は作物学文献の推定(考古植物学的な直接年代は未報告)
- 調理技術ゲート
- 萼を煮出す/水に浸す(ビサップ・カルカデ等の酸味飲料)、葉・若芽を煮る、種子を食用にする。いずれも原産地在来の自明な用法で特別な加工技術を要さない
- 場ゲート
- 食材入手と同年(原産地西アフリカでの食用は在地栽培=入手と同時に成立。栽培地=食卓で場ゲートは退化)
各地への伝来 1
各地で食べ物として定着した時期の記録です。地域によっては、それに先立つ物理的な到来(観賞用など、食用より前の前史)が含まれることがあります。
- 前6000〜前1000頃 西アフリカ 在来在地栽培