食材から辿る / その他・調査中
マーマイト 素材 時期 A検証済
マーマイトが、いつ・どこで食べ物として成立し、各地へどう伝わったかをまとめています。 原産地での成立を3ゲート(食材入手・調理技術・場)で示し、その後の各地への到来を記録でたどります。
1902年、英国スタッフォードシャー州バートン・アポン・トレントで Marmite Food Extract Company(1902-06-13会社登記)が廃ビール酵母の酵母エキスを工業生産開始=商業成立年。基礎となる『酵母を濃縮すれば食用になる』という知見は19世紀のリービッヒらの抽出物研究に遡るが、英国のビール酵母は大陸の酵母と同じ処理が効かず、専用の機械と工程を新設して初めて製品化できた
3ゲート
- 食材入手ゲート
- 原料=ビール醸造の廃酵母(brewer's spent yeast)。バートンはバス醸造所ほか大醸造所が集中する醸造の街で、原料は在地で潤沢に入手可(在来)。マーマイトという素材自体の入手は『加工route=酵母の自己消化(autolysis)による酵母エキス化』で成立し、その工業的実用化年1902年が物理的下限
- 調理技術ゲート
- 自己消化(食塩で高張にして酵母自身の酵素にタンパクを分解させる)→細胞壁除去→濃縮→瓶詰。すべて工場工程で、家庭の調理技術は不要。加工
- 場ゲート
- 商業食品工場(Marmite Food Extract Company、バートン・アポン・トレントの旧モルトハウス)での工業生産と小売販売。venue=工場 / stratum=大衆 / access=公開(一般小売) / community=一般。家庭では作れない工場製品
各地への伝来 1
各地で食べ物として定着した時期の記録です。地域によっては、それに先立つ物理的な到来(観賞用など、食用より前の前史)が含まれることがあります。
- 1902頃 英国 技術発明加工
マーマイトの到来が成立を縛った料理 1
マーマイトが届く前には成り立たなかった料理です。到来年が、その料理の物理的な下限になります。
- マーマイト・トースト 英国1902年ごろ