食材から辿る / 在来
ロコ貝 素材 時期 B検証済
ロコ貝が、いつ・どこで食べ物として成立し、各地へどう伝わったかをまとめています。 原産地での成立を3ゲート(食材入手・調理技術・場)で示し、その後の各地への到来を記録でたどります。
チリ・ペルー沿岸の在来巻貝。先史から食用で、原産地での食用成立年は精確には特定不能(在来採取食材)。考古的裏づけ=北チリ Caleta Vitor 遺跡の貝塚で早期アルカイック期 9,490–8,720 cal BP(およそ前7540〜前6770年)に本種の消費が確認され、以後 300 cal BP まで全文化期の貝層で40〜50.2%を占める連続利用。代表値は約8500年前(前6500年ごろ)を採る。学名記載(Bruguière 1789)は学名上の初出にすぎず食用の発祥年ではない
3ゲート
- 食材入手ゲート
- 在来(採取): チリ・ペルー沿岸(ペルー南部〜マゼラン海峡)の岩礁潮間帯〜浅海に自生するアッキガイ科の巻貝 Concholepas concholepas(マプチェ語 loco)を潜水・磯採りで得る。外来到来の律速はなく、原産地では完新世以降つねに入手可能。貝塚の連続層が約9,500年の利用を示す
- 調理技術ゲート
- 殻から身を外し、硬い足筋を叩いて軟化させてから茹でる/焼く(在来の自明な下処理)。土器以前でも直火焼きで可食。近代以降は缶詰・冷凍で輸出される
- 場ゲート
- 採取地=食卓。チリ沿岸の狩猟採集民(のちの漁村マリスコドール)の家庭食で、入手(採取)と同時に食用が成立する。場ゲートは退化
各地への伝来 1
各地で食べ物として定着した時期の記録です。地域によっては、それに先立つ物理的な到来(観賞用など、食用より前の前史)が含まれることがあります。
- 前7540〜前6770頃 チリ 在来
ロコ貝を使う料理 1
- チュペ・デ・ロコス チリ1550年ごろ