食材から辿る / 在来

ビーツ 素材 時期 C検証済

成立年代 1517〜

ビーツが、いつ・どこで食べ物として成立し、各地へどう伝わったかをまとめています。 原産地での成立を3ゲート(食材入手・調理技術・場)で示し、その後の各地への到来を記録でたどります。

食用の肥大根=テーブルビート(Beta vulgaris subsp. vulgaris の根用群)。野生祖先は地中海〜大西洋沿岸の海浜ビーツ Beta vulgaris subsp. maritima で、古代ギリシア・ローマ・エジプトでは葉(フダンソウ型)を食べ根は薬用だった。球状に肥大した赤い根の確証記録は1517年ローマのヴィラ・ファルネジーナ壁画の図像が最古で、Leonhart Fuchs『De historia stirpium』1542年の図版が続く(=初出年)。ローマ期の根肥大を示すプリニウスの記述は状況証拠にとどまり、選抜が始まった年は不詳。よって下限は保守的に1517年(幅1517–1542)とし、初出年=発祥年ではない

3ゲート

食材入手ゲート
在来(地中海沿岸原産の野生海浜ビーツ Beta vulgaris subsp. maritima を在地で栽培化・選抜)。ただし食材として成立するのは葉でなく肥大根が選抜されて以降で、その確証記録は1517年ローマの壁画図像/Fuchs 1542年の図版で、遅くともこの頃には存在した。幅1517–1542年(地中海・在来/在地栽培)。東欧への根用利用の普及は別行(食材ゲート台帳: ビーツ@東欧=1600年・幅1542–1600)
調理技術ゲート
根の茹で・蒸し焼き・貯蔵、酢漬け等の単純な在来加工
場ゲート
原産地・地中海の菜園と食卓。食材入手(肥大根の選抜・栽培)と同年に食用が成立するため場ゲートは退化(venue=菜園・家庭の食卓 / stratum=一般 / community=一般)

各地への伝来 2

各地で食べ物として定着した時期の記録です。地域によっては、それに先立つ物理的な到来(観賞用など、食用より前の前史)が含まれることがあります。

  • 1517〜1542頃 地中海 在来在地栽培
  • 1600頃 東欧 在来在地栽培

ビーツの到来が成立を縛った料理 1

ビーツが届く前には成り立たなかった料理です。到来年が、その料理の物理的な下限になります。

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